What do you think?
Rate this book
長いお別れ
帰り道は忘れても、難読漢字はすらすらわかる。
妻の名前を言えなくても、顔を見れば、安心しきった顔をする――。
東家の大黒柱、東昇平はかつて区立中学の校長や公立図書館の館長をつとめたが、十年ほど前から認知症を患っている。長年連れ添った妻・曜子とふたり暮らし、娘が三人。孫もいる。
“少しずつ記憶をなくして、ゆっくりゆっくり遠ざかって行く”といわれる認知症。ある言葉が予想もつかない別の言葉と入れ替わってしまう、迷子になって遊園地へまよいこむ、入れ歯の頻繁な紛失と出現、記憶の混濁--日々起きる不測の事態に右往左往するひとつの家族の姿を通じて、終末のひとつの幸福が描き出される。著者独特のやわらかなユーモアが光る傑作連作集。 (文春e-book)
妻の名前を言えなくても、顔を見れば、安心しきった顔をする――。
東家の大黒柱、東昇平はかつて区立中学の校長や公立図書館の館長をつとめたが、十年ほど前から認知症を患っている。長年連れ添った妻・曜子とふたり暮らし、娘が三人。孫もいる。
“少しずつ記憶をなくして、ゆっくりゆっくり遠ざかって行く”といわれる認知症。ある言葉が予想もつかない別の言葉と入れ替わってしまう、迷子になって遊園地へまよいこむ、入れ歯の頻繁な紛失と出現、記憶の混濁--日々起きる不測の事態に右往左往するひとつの家族の姿を通じて、終末のひとつの幸福が描き出される。著者独特のやわらかなユーモアが光る傑作連作集。 (文春e-book)
181 pages, Kindle Edition
First published May 10, 2015
Ratings & Reviews
Friends & Following
Create a free account to discover what your friends think of this book!
Community Reviews
Displaying 1 - 2 of 2 reviews
December 26, 2022
Nakajima Kyoko, _Nagai Wakare_. _The Long Goodbye_ would be the English title; the English phrase is introduced in the novel itself. The story of a family—a mom and her three daughters—dealing with the father as he slips into ever deepening dementia. Some scenes are touching, some are a bit comic, even.
December 21, 2019
認知症の父とその家族(妻、3人の娘、孫たち)の関わりが温かい。誰もが経験するかもしれないことだけど、でも実際に家族が認知症になったとして、きっと一緒に暮らしていくのは想像以上に大変で、そんな中自分だったらどうなるだろうと考えさせられた。
Displaying 1 - 2 of 2 reviews