raul gonzalez blanco real madridGetty Images

レアル来季監督候補ラウール、Bチームで際立つのは厳格な指導ぶり…豪華な物品の持ち込みは禁止

来季からレアル・マドリーのトップチームを率いる可能性が高まっているラウール・ゴンサレス氏だが、現在率いている同クラブのBチーム、レアル・マドリー・カスティージャで際立っているのは、厳格な指導ぶりだった。

ジネディーヌ・ジダン監督が今季限りでクラブ退団を決定した現在、後任の最有力候補に挙がっているのがラウール氏だ。クラブのもう一人のレジェンドはカスティージャを率いて今季2年目、昨季はUEFAユースリーグに参加したフベニールAも率いて優勝を達成し、今季はカスティージャを2部昇格プレーオフ圏内に導いている。

ラウール氏のメソッドとして何よりも際立つのは、その厳格な指導ぶりだ。カスティージャの選手にもなれば高級車で練習場に通勤することも日常化していたが、ラウール氏はそうした振る舞いを好まない。選手たちが手にするバッグやヘッドフォンにしても豪華な物品を持ち込むことを禁じているのだ。また練習の1時間前に集まることや、ロッカールームを綺麗に使用することを厳守させるなど、自身も育った下部組織の後輩たちに対して選手としての振る舞い方を徹底的に叩き込んでいる。

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そうした指導法はピッチ上でも適用される。カスティージャの選手たちが審判と口論した際、ラウール氏が命じたことですぐに謝罪しなければならなかった。レアル・マドリーのクラブ内には「マドリーは紳士のクラブであれ」という標語もあるが、現役時代にそんな選手だったラウール氏は、後輩たちにもそうあることを体現させようとしているようだ。もちろん、相手チーム及び選手たちに対しては最大限の敬意を払わなければならない(豪華な物品の持ち込み禁止は、そこにも理由があるのだろう)。

そんなラウール氏がカスティージャで志向するプレースタイルは、基本的には堅守速攻となっている。メインシステムは4-3-3で、そのほか3-4-3や4-4-2も使用。インテンシティーあるハイプレスから素早く速攻を仕掛けて、一気にゴールをかっさらうことを常としている。ただ、こうしてカスティージャで成功をつかんだラウール氏ではあるが、その厳格な指導法やプレースタイルは、トップチームの選手たちから反発を買う可能性があるのではないかと、不安視する声も挙がっている。

ジダン監督が基本的には温和だったこともあり、ラウール氏はもしかしたらトップチームにとっては“劇薬”になり得るのかもしれない。とはいえ、ラウール氏もカスティージャとトップチームでは、指導法を変化させる可能性も十分にあるだろうが。

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