岐阜県立看護大学

周辺は、現在は田園地帯ですが、高速道路のインターにも近く、将来的には市街化も考えられます。
岐阜県立看護大学のキャンパスは、花と緑のガーデンキャンパスをイメージしており、現在の豊かな周辺環境と調和した庭により、連続性を持たせています。また、今後、周辺が市街化されても必要となるであろう、水辺や植栽を残すランドスケープとして計画がされています。
所在地:
設計者:


用途:
建築年:
羽島市江吉良町字神宮3047-1
岐阜県基盤整備部公共建築課
     坂倉建築研究所
     岬建築事務所JV
大学
2001年

岐阜県立看護大学は、多様化している保険・医療・福祉等の分野の人材育成と、県の看護学の教育・研究機関の中核施設として、平成12年に設立された大学です。学生・教員も含めて400人という少人数の教育空間が機能的に配置されています。

建物は、低層と高層棟の組み合わせによる集約配置がされており、南北軸に高層棟がのび、東西軸に低層棟2棟が平行して配置されています。
北側の低層棟には、公開性の高い管理棟、図書館棟、講堂、体育館、食堂が配置され、回廊で連結した1つの棟を形成しています。野外ステージや学生広場を挟んで南側には講義実習棟が配置されています。
この2つの低層棟は南北に直交する高層の研究棟によってつながり、大学施設を構成しています。
なお、低層棟と高層棟のデザインをそれぞれ統一することで明快な構成となっています。

この様な建物の配置によって大小の広場や中庭など様々な性格の外部空間が生まれています。
また研究棟の一部は、一・二階がピロティとなっており、正面広場と学生広場の連続性が確保されています。

(調査:平成13年度2年建築学科 田中俊和)