セガは、2023年7月19日~8月2日の期間、“セガ サマーセール Part1”を開催している。

 この記事では、セール対象作品である『戦場のヴァルキュリア』をこれからプレイしてみようと思っている方々に向けて、注目ポイントや作品の魅力をお届けしていく。

※この記事はセガの提供でお送りします。

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『戦場のヴァルキュリア』とは

 本稿で紹介するのは2008年4月24日に発売されたプレイステーション3用の同名タイトルをリマスター化したもの。じつは2023年で発売から15周年を迎える(おめでとうございます)。対応機種は、プレイステーション4とNintendo Switchとなっている。

※本稿のプレイではNintendo Switch版を使用。

『戦場のヴァルキュリア リマスター』発売15年からも色あせぬ名作。セール中のいま、未プレイのあなたへ伝えたい素敵ポイント

 略称は『戦ヴァル』。2009年にはテレビアニメが放送されていたこともあり、こちらで知っている方も多いのではないだろうか。

 さて、いったいどんな作品なのか気になっている方に向けて、簡単に説明していきたいと思う。

 この『戦ヴァル』(1作目)の舞台は征暦1935年。ヨーロッパ大陸東部に存在する東ヨーロッパ帝国連合(帝国)と、西にある大西洋連邦機構(連邦)による第二次ヨーロッパ大戦が大きな軸となる。この帝国と連邦に挟まれた武装中立国であるガリア公国の戦いがメインで描かれていく。

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 ガリアが戦禍に巻き込まれた理由として、ラグナイトと呼ばれる鉱物が豊富に獲得できることが挙げられる。このラグナイト獲得のために帝国がガリアを侵攻。プレイヤーは、主人公のウェルキン・ギュンターとなって“ガリア戦役”と呼ばれる戦いを体験していくことになる。

 主人公のウェルキンは、生物社会学を専攻するただの大学生なのだが、故郷への攻撃を機に国民皆兵制度で義勇軍へと入隊。第7小隊の隊長となる。おおよそ戦うことに向いているような性格にはとても見えない、のんびり屋で生き物や自然を愛する好青年である。

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 そんな心優しいウェルキンとともに戦うのが、ブルールの村の自警団であり、パン職人を夢見るアリシア、義理の妹で戦車操縦士や整備士も務めるイサラといった身近な人たちをはじめ、第7小隊の個性豊かな面々。

 第7小隊の隊員全員が物語に色濃く絡んでくるわけではないが、ゲーム内からどのような人物なのかを確認したり、ともに戦場を駆けたりしていると愛着も湧いてくる。

 また、内包されている追加シナリオなどで掘り下げられる隊員もいるなど、どのキャラクターを好きになっても楽しめる。

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敵側ではあるが、セルベリアも人気の高いキャラクターのひとり。

 これから遊んでみようという方へのネタバレを配慮するため、細かな展開の話は書けないが、物語自体のドラマ性の高さも特筆すべき点として挙げたい。さらに突き詰めすぎたミリタリーものではなく、作中にはある種のファンタジーも盛り込まれており、その手の作品が苦手な方も安心して遊べるようになっている。

『戦場のヴァルキュリア リマスター』キャラクター紹介ムービー

『戦場のヴァルキュリア』のここが素敵

 ストーリーは“ガリア戦線記”という本を読み進める形で進行する。この時点でなんとなく、『戦ヴァル』が好きになってしまう人もいるだろう。プレイヤーはウェルキンとなってガリア戦役を体験していくが、その没入感とは別に、俯瞰的に誰かの物語を読んでいるような不思議な気持ちにもなる。

 “BLiTZ”と呼ばれる特有のシステムで表現されるバトルパートのテンポ感が絶妙で、本章(物語のメイン)と断章(サイドエピソード)を交えながら、遊び続けることが苦にならないことが良作としての証だろう。

 さらに章ごとにわかれたストーリーはプレイにひと区切りを付けやすく、気軽に遊べるのもおすすめできるポイントだ。

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バトルの合間にキャラクターや用語に関する解説を読むことも可能。キャラクターページについては物語の進行度によって記載が増えていく。

水彩画のような表現が戦いの重苦しさを感じさせない

 『戦ヴァル』シリーズでおなじみのグラフィック表現“CANVAS”は、水彩画のようなテイストで作品を表現することに秀でている。

 いまとなっては類似の表現も見られるが、発売当時は非常に驚いたことを覚えている。グラフィックといえば、フォトリアルが追求されがちな中で、とても情緒ある表現で感動したのだ。

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 このCANVASの温かみを感じるグラフィック表現は日常シーンでは、ゆったりとした雰囲気を演出してくれる。また、ガリア戦線記を読んでいるという雰囲気も相まって、誰かの儚い思い出を見ているような気持ちにもさせてくれるのだ。

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 やはり大戦や戦場を描く作品なだけに心揺さぶられる展開もあるが、このCANVASでグラフィックが表現されるだけで、露骨な痛々しさなどは軽減されるようにも思う。そのため、大戦や戦闘と聞いて痛々しい表現を気にする方でも比較的安心して楽しんでもらえるはずだ。

戦略を練り、隊員や戦車を動かし、勝利を掴め。シリーズ特有のBLiTZシステム

 『戦ヴァル』はグラフィック表現もさることながら、戦闘システムも独自のものが採用されている。その名も“Battle of Live Tactical Zone systems”。略してBLiTZと呼ばれる。

 バトルでは、マップ上に敵味方それぞれのユニットが存在し、敵ユニットを全滅させるか特定の目標を達成することでミッションクリアーとなる。いわゆる、シミュレーションRPG的なものをイメージしてもらえば問題ない。

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 シミュレーションRPGでは方眼紙のようなマス目上を行動可能範囲として捉え、移動→攻撃or何かなどといった行動をとることが多い。ユニットごとに移動できる範囲が可視化され、攻撃できる範囲も明確だ。

 しかし、『戦ヴァル』はよい意味でこれらを曖昧にしている。部隊全体の行動をコマンドモードでCP(コマンドポイント:ユニットに行動させたり、援軍を呼んだりなどで減る)を使って制御し、ユニットの行動はアクションモードに移行して、TPS視点でAP(アクションポイント)を消費しながら行う。

 APは兵科(偵察兵、突撃兵、支援兵、対戦車兵、狙撃兵)によって異なり、偵察兵であれば長距離を動けるが攻撃力が心許なかったり、突撃兵であれば移動距離は短いが攻撃力は高かったりといった特徴がある。

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偵察兵のアリシア(左)と突撃兵のロージー(右)。行動力となるアクションポイントのゲージ量に大きな差がある。

 また、戦場の花形である戦車を動かすためには歩兵を動かすよりもCPが多く必要など、しっかりと考えながらプレイしなくてはいけない面もある。もちろん、地形や敵の配置、兵科、ターンの経過を確認することも重要になってくる。

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 ほかにもプラスにもマイナスにも働くポテンシャルと呼ばれる隊員ごとの個性があったり、オーダーという特殊な命令行動があったりなど、戦闘でできることは殊の外多い。

 なお、『戦ヴァル』をプレイしていて衝撃を受けたのは戦闘不能になったユニットが3ターン以上放置されてしまうと、その後完全に使用できなくなってしまう点。某有名SRPGを思い出したが、この要素も戦闘に緊張感をもたらしてくれる一因だった。

『戦場のヴァルキュリア リマスター』が終わった後は、セール中の『戦ヴァル4』や『蒼ヴァル』もいかが

 つらつらと『戦ヴァル』について書いてはみたものの、個人的に楽しんでほしい部分はやはりメインのストーリーであると断言したい。ただの学生と自警団、市民だった人たちが戦争に巻き込まれていく様、そこで描かれる生死。

 厳しい状況下ではあるものの、人々が前を向いて進んでいくところや、綺麗ごとだけでは済まない戦時下に描かれる人間ドラマもよく描写されている。深く掘り下げれば、生きるということや人間とはということを考えさせられる。

 このようにプレイして、クリアーした後にひと息置いてから余韻に浸らせてくれる物語がたまらない。かといって、それ以外のサブ的な要素に魅力がないというわけではなく、そちらも十分に楽しめる。

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目の前に立ちはだかる問題は何も戦いだけではない。
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初めてプレイした際、ヴァルキュリアに言葉以上の意味があると思っていなかった。

 もし『戦ヴァル リマスター』を遊んでみておもしろかったなと思ったのならば、同じくセール対象作品である『戦場のヴァルキュリア4』と『蒼き革命のヴァルキュリア』もおすすめだ。

 『戦ヴァル4』は本稿で述べた『戦ヴァル リマスター』と同様の時系列である征暦1935年の第二次ヨーロッパ大戦を舞台としており、ガリアではなく連邦軍の視点から物語を追っていくことになる。連邦軍の大反攻作戦“ノーザンクロス作戦”が主軸として描かれる。

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 『蒼き革命のヴァルキュリア』は従来のナンバリングとは少し変わっており、独特な色使いをコンセプトとした新絵画風描画シェーダー“GOUACHE(ガッシュ)”やRPGながら大軍戦を実現するバトルシステム“LeGION(レギオン)”が実装されている。

 『戦場のヴァルキュリア』シリーズから世界観を一新。舞台は聖暦1954年とされており、“解放戦争”と呼ばれた戦いの100年後が物語の主軸となる。この“解放戦争”に隠された真実を探っていくのが『蒼き革命のヴァルキュリア』のテーマである。『戦ヴァル』でもおなじみのワードなどが登場するので、少し違った『ヴァルキュリア』が遊んでみたくなったら、こちらもプレイしてみてほしい。

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