女の子同士の恋愛を描いたガールズラブ専門誌『コミック百合姫』の連載作品『ゆるゆり』。現在アマゾンプライムビデオでは、OVAや特別編を含む下記のタイトルが配信されています。
- 『ゆるゆり』(1期)
- 『ゆるゆり♪♪』(2期)
- 『ゆるゆり なちゅやちゅみ!』(OVA)
- 『ゆるゆり なちゅやちゅみ!+』(特別編)
- 『ゆるゆり さん☆ハイ!』(3期)
- 『ゆるゆり、』(10周年記念OVA)
今回はまだ『ゆるゆり』を観たことがない人のために、アニメ第1期のあらすじと見どころをご紹介しましょう。
※以下、『ゆるゆり』のネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください!
本作で描かれているのは文字通り、女子中学生たちの“ゆる~い百合”。百合といってもギャグコメディとしての側面が強く、濃厚な百合作品も扱う『コミック百合姫』の中でも異色な存在感を放った作品です。百合好き以外もとっつきやすい作品で2011年には本誌初となるテレビアニメ化を果たしました。
物語のメインキャラクターは旧・茶道部の部室を占拠して勝手に“ごらく部”の活動を続ける4人組――主人公の赤座あかり(声:三上枝織)、彼女の幼なじみでひとつ学年が上の歳納京子(声:大坪由佳)と船見結衣(声:津田美波)、そしてあかりのクラスメイト・吉川ちなつ(声:大久保瑠美)です。
京子はアニメ『魔女っ娘ミラクるん♪』の主人公にそっくりなちなつのことが大好きで、そんなちなつはしっかり者の結衣先輩が大好き。さらにそこへ京子に恋する杉浦綾乃(声:藤田咲)をはじめとした生徒会メンバーも介入し、ごらく部の毎日はいつもてんやわんや。そんな彼女たちの愛溢れる、ゆるゆるっとした日常が展開されていきます。
と、ここまで聞いてお気づきの方も多いと思いますが、あかりは百合アニメの主人公にも関わらず特定のカップリング対象がいません。
しかもまわりが個性的すぎるせいか、公式も認める影の薄いキャラクター。アニメ第1話では序盤からドジっ娘っぷりを炸裂させるなど、主人公らしく登場していましたが、ちなつがごらく部に入部したあたりから徐々にその存在感が希薄に。幼なじみである京子たちからも「影薄くない?」と冷静に指摘される始末で、彼女の影の薄さは回を追うごとにエスカレートしていきます。
中にはほとんど出番なしの回や、ドラム缶に入ったまま崖から転がり落ちても誰からも心配されないかわいそうなエピソードも存在しますが(笑)、それでもあかりはいつも明るく元気。そんなところが彼女の魅力であり、本作の見どころのひとつでもあるのです。
アニメ『ゆるゆり』を視聴する際は、あかりの主人公らしからぬ不遇な扱いにもぜひ注目してみましょう!
※Amazon Prime Videoの配信情報は記事制作時のものです。