いまから24年前の1997年(平成9年)7月17日は、プレイステーション用『みんなのGOLF』が発売された日。

 初代『みんなのGOLF』は、ソニー・コンピュータエンタテインメント(当時)から発売されたゴルフゲーム。現在ではプレイステーションの“ゴルフゲーム”と言えば、ほとんどのゲーマーが同シリーズを挙げるのではないかと思うくらいの定番タイトルとなっている。略称は“みんゴル”で同作のプレイヤーのことを“みんゴルファー”と呼んだりもする。

PS版初代『みんなのGOLF』が発売された日。当時のトレンドの真逆をいく爽快・手軽さが売りのコミカルな国民的ゴルフゲーム。親子で楽しめハードの売上にも貢献【今日は何の日?】

 本作が発売されたころのゴルフゲームのトレンドはどちらかと言えばリアル志向で、90年代初頭から続く『遥かなるオーガスタ』シリーズに代表されるようなシミュレーター寄りの作品が人気を博していたと思うのだが、そんなところへすべての要素が真逆を行くような作品が投入されたのだから誰しも驚いたのではないだろうか。

 見た目はかわいくコミカルで操作は極めてシンプル。それでいてスカッと爽快な面も持ち合わせているのだから、ゲーマーたちがすぐに夢中になるのも無理はない。ゴルフは紳士のスポーツゆえにリアルであるほどゲームでは地味になりがち。しかもシミュレーター系はテンポがいいとは言えないので、サクサクと軽快にラウンドできた『みんなのGOLF』はかなり魅力的に映ったことと思う。筆者は口コミで評判を聞きつけて本作を購入したが、多くのゲーマーもやはり同様だったようでロングヒットを記録していった。

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 操作キャラクターはバラエティーに富んでいて見た目も能力も多種多様。コントロールがうまい、スピンが強力、飛ばし屋など、それぞれに持ち味があった。確かCPUキャラとラウンドして勝利を収めることで、ようやくそのキャラクターを使えるようになったので、CPU相手にめちゃくちゃ対戦した記憶がある。

 コースを見渡すためのカメラ移動がかなり自由で非常に便利。これは本作のプレイヤーすべてに言えることかもしれないが、筆者などはほかのゴルフゲームで遊ぶ際にカメラが『みんゴル』準拠の操作でないと不満を感じるようになってしまったほどだった。現在でもカメラの動作確認をするときは、『みんゴル』を思い浮かべてしまうくらい手に馴染んでしまっている。

 以降本作はシリーズ化し、プレイステーション2、3、4、PSP、プレイステーション Vitaと、プレイステーション5を除くすべてのPSハードで登場。最新作はプレイステーションVR専用の『みんなのGOLF VR』となっている。

 長年本シリーズの開発してきたクラップハンズは、2021年4月よりApple Arcadeで最新ゴルフゲーム『CLAP HANZ GOLF』を配信しているので、そちらをチェックしてみるのもいいだろう。

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