過ぎ去りし時代に思いを馳せる

 キャラクターを一新し、プレイステーション4で今冬発売されることが決定した『新サクラ大戦』。

 シリーズをリブートする作品とはいえ、『新サクラ大戦』は、従来の『サクラ大戦』シリーズと同じ世界、同じ歴史に連なる作品でもある。いままでの作品について知っておけば、本作の世界をより深く理解できるようになるはず。そこで、『サクラ大戦』シリーズのナンバリングタイトルを振り返る企画をお届けしよう。

 第4回は、『サクラ大戦4 ~恋せよ乙女~』を振り返っていく。

※第1回『サクラ大戦』振り返りは下のリンクから

※第2回『サクラ大戦2 ~君、死にたもうことなかれ~』振り返りは下のリンクから

※第3回『サクラ大戦3 ~巴里は燃えているか~』振り返りは下のリンクから

※第5回『サクラ大戦V ~さらば愛しき人よ~』振り返りは下のリンクから

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タイトル:サクラ大戦4 ~恋せよ乙女~
オリジナル版の発売日:2002年3月21日
ドリームキャスト/PC

 『3』の発売からわずか1年で登場し、ファンを歓喜させた『サクラ大戦4 ~恋せよ乙女~』。シリーズとしてひとつの区切りをつけるべく制作された作品で、大神一郎を主人公とする物語は完結を迎える。

 作中で描かれるのは、『3』のエンディングから1年後、帝都に戻った大神が、再び帝都花組の隊長に就いてからの物語。その特徴は、帝国華撃団・花組と巴里華撃団・花組のメンバー13人全員が登場することだ。彼女らすべてに個別のエンディングが用意されており、プレイヤーは、大神とヒロインが迎える結末を見届けることができた。

 ゲームの舞台は帝都となり、巴里華撃団が日本を訪れるという展開に。イベント、戦闘ともに、おなじみの面々でありながら、これまでは見られなかった組み合わせを楽しめるのは、本作の魅力といえる。オールキャストで描かれるオープニングおよびエンディングムービーも大きな見どころだ。なお、各種システムは『3』を踏襲した形となっている。

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STORY

 太正十六年、春。巴里での任務を無事に終え、帝都に戻ってきた大神。彼は再び帝国華撃団・花組の隊長として、任務に当たっていた。

 帝都がさらなる発展を見せようとする中、蒸気機関の暴走事件が発生。その裏には怪しい影もちらつき、帝都には不穏な空気が漂い始めるのだった。

 大神らは、事件を解決するべく隊員らと出撃。しかし、現れた敵との戦闘中、光武が機能不全を起こし、絶体絶命のピンチに陥ってしまう。

 そこへ駆けつけたのは、フランスからやってきた巴里華撃団・花組のメンバーだった。思わぬ助っ人の登場により、窮地を脱する大神たち。帝都の地にふたつの華撃団が揃い、平和を取り戻すための共闘が始まる。

 そして、舞台はグランドフィナーレへ――。

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主要キャラクター

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大神一郎
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真宮寺さくら
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神崎すみれ
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マリア・タチバナ
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アイリス
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李 紅蘭
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桐島カンナ
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ソレッタ・織姫
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レニ・ミルヒシュトラーセ
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エリカ・フォンティーヌ
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グリシーヌ・ブルーメール
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コクリコ
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ロベリア・カルリーニ
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北大路 花火

システム:好みのヒロインを選択してからスタート!

 過去作では、大神とヒロインの仲は全員がフラットな状態からスタートした。『4』ではこの点が異なり、ゲーム開始直後に帝都花組と巴里花組からそれぞれひとりずつ、メインヒロインとするキャラクターを選んでスタートできる。

 その後、ゲームの進めかたによって好感度が変動するが、選択したキャラクターの好感度はもともと高いので、意中の相手とのエンディングを迎えやすいようになっていた。

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物語のクライマックスということもあり、ヒロインとはこれまで以上に深いイベントを楽しめる。
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バトル:『3』に続きARMSを採用! ふたり乗りの“双武”も登場!

 『4』では、戦闘の機会は限られるものの、ふたつの花組メンバーの共闘や、ラストにふさわしい強敵の登場など、見応えのある戦いが展開した。

 最終決戦では、新たな霊子甲冑として、複座型の“双武”が登場。既存の光武を大きく上回る性能を持つこの機体には、大神といずれかのヒロインが乗り込み、戦いへと赴くことになる。

 戦闘システムは『3』から大きな変化はなく、前作同様に、ARMSならではの快適かつ自由度の高い戦いを楽しめた。

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ヒロインごとの必殺攻撃は健在。帝都と巴里の混合メンバーで、それぞれの特性を活かしながら戦うことができた。
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双武

POINT:選ばれしメンバーによる“大神華撃団”出撃!

 最終決戦には、13名のヒロインの中から任意のメンバーを選択し、“大神華撃団”を結成して臨むことになる。このとき、組み合わせによって部隊名が変化し、能力値にも補正がかかる。

 メンバーの組み合わせによるイベントや会話の変化も含め、さまざまなパターンを試すという楽しみがあった。

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イラスト:藤島康介

※第5回:
写真とイラストで振り返る『サクラ大戦V ~さらば愛しき人よ~』【連続企画:『新サクラ大戦』前夜(5)】
は2019年5月1日掲載予定