アイドルグループ「アイドリング!!!」の元メンバーで、競馬番組などで活躍する横山ルリカさんに、3歳馬の挑戦を争うGI日本ダービー(5月30日/東京競馬場・芝2400m)について展望を聞いた。
日本ダービーの注目馬について語った横山ルリカさん
ダノンザキッド(牡3歳)が昨年12月のGIホープフルS(中山・芝2000m)で勝った時には、この世代はダノンザキッドが強い競馬を見せていくのだろうと思いました。
今回のダービーでは、「ノーチャンス」といえる馬が1頭もいないと思います。どの馬も一発を秘めています。荒れるレースも多いダービーで、気になる馬を挙げると、キリがありませんね...。それでも何頭かにしぼって挙げていきたいと思います。
まず、考えたいのが注目馬のエフフォーリアの取捨選択について。馬格があって中山より東京向きといわれていて、ダービーの舞台も向いているはず。能力も高いと思います。ただ、今回はびっしりとマークされる立場になってどういう競馬になるかなと、心配も残ります。
先週のGIオークス(東京・芝2400m)では、距離不安がささやかれていた中、抜けた1番人気だったソダシ(牝3歳)がきついマークにあって負けてしまいました。それを見ているので、エフフォーリアも同じようにマークされた時、一抹の不安はあります。
ダービーでは可能性のある馬が多く予想の絞り込みに悩んでいるという
私が中心に考えているのは牝馬のサトノレイナスです。まず、4月のGI桜花賞(阪神・芝1600m)はスプリント適性がある馬が好走するレースでしたが、サトノレイナスはもともと距離がもっとあったほうがいいといわれる中、直線だけで追い込んで2着というのは能力の高さを示したレースだったと思いました。あの競馬なら、先週のオークスに出ていれば、勝っていたのではないでしょうか。
あえてダービーを選んだのは、勝算があると見込んでいるからのはず。また、クリストフ・ルメール騎手が牡馬ではなくサトノレイナスを選んだのも、実際に乗っているからこそわかるよさがあってのことでしょう。思い出づくりの出走ではないと思います。近年、牝馬が牡馬混合GⅠでも圧勝するなど、「牝馬の時代」といわれていることもあり、期待しています。
2番手には毎日杯上位の2頭に注目しています。特にグレートマジシャン(牡3歳)は、1月のセントポーリア賞(東京・芝1800m)で2ハロン目からゴールまでのタイムが、同じ日の節分S(東京・芝1600m)で勝ったテルツェット(牝4歳)と差がなく、しかも後半はテルツェットよりも加速ラップを踏んでいる勝ち方が印象に残り、なんとかダービーに出てほしいと思っていました。
毎日杯を制したシャフリヤール(牡3歳)は福永祐一騎手からの評価が高いのと、キレ味があるタイプだった兄のアルアインとは違った末脚の持続力があります。ダービーに向くと考えていますし、毎日杯のレコード勝ちは東京の高速馬場への適性を感じさせます。
それから、ワンダフルタウン(牡3歳)も気になります。GⅡ青葉賞(東京・芝2400m)組はダービーを勝てないというデータがありますが、それは年明けからレースを使ってきたうえで余力がなくなってしまうからだと考えています。
大穴ではバスラットレオン(牡3歳)が気になりますね。
昨年のダービーは無観客でしたが、今年は制限がある中ではありますがお客さんの前で開かれるというのはやはり、いいですね。オークスもレース後に温かい拍手が印象的でした。今週も楽しみです!
【profile】
横山ルリカ(よこやま・るりか)
1991年9月27日生まれ。神奈川県出身。アイドルグループ「アイドリング!!!」の元メンバー(2015年10月に卒業)。『めざましテレビ』のリポーターを経て、現在は『めざまし8』(フジテレビ)の情報キャスターを務める。『競馬予想TV!』(CS・フジテレビONE)はアシスタントとして出演。サンケイスポーツ『サンスポZBAT!』重賞予想コラム「ルリカの当たりますよ~に!!!」(毎週日曜掲載)を担当するほか、TOKYO FM「TOKYO TEPPAN FRIDAY supported by Ginza Sony Park」(毎週金曜日15時~生放送)にレギュラー出演中。