『獣拳戦隊ゲキレンジャー』臨獣殿の女性幹部・メレ役の平田裕香...の画像はこちら >>

『獣拳戦隊ゲキレンジャー』(2007~08年放送)で、悪のヒロイン・メレ役を演じた平田裕香(ひらた・ゆか)が3月19日(土)発売『週刊プレイボーイ14号』のグラビアに、なんと14年ぶりにカムバック! 圧倒的な艶やかさで魅せる、最強のオトナグラビア!

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■強い女のコの役にワクワクしました

――14年ぶりの週プレ再登場です。

平田 オファーをいただいたときはビックリしました。

まさかまた自分が週プレさんのグラビアに出られる日が来るとは。昨年末に仕事の都合で低酸素ジムに通って体づくりをしていたんですけど、やって本当によかったです(笑)。

――撮影自体、久々だったそうですけど現場はいかがでした?

平田 以前はこう撮られたいとかたくさん考えていましたけど、昔お世話になったスタッフさんだったこともあり、今回は純粋に撮影を楽しみました。大人になった自分を出せたと思います。

――それにしても何年たっても愛らしさは変わりません。『獣拳戦隊ゲキレンジャー』で悪の幹部メレ役を演じて、15年がたちます。

当時、悪役を演じることに抵抗は?

平田 まったく。むしろ強い女のコの役にワクワクしました。それに私『ガンダム』が好きなんですけど、悪役といえばシャアじゃないですか。うれしかったですね。『ゲキレンジャー』は悪側の物語もしっかり描かれているんです。自分たちの筋を存分に示してやろうと意気込んで臨みました。

――メレは悪の首領・理央(りお)への愛に生きるラブウォリアーにして臨獣(りんじゅう)カメレオン拳の達人。平田さんのアクションシーンは出色でした。

平田 アクション未経験で事前に稽古をつけて最初のアクション撮影に臨んだんです。でも動きがイマイチだったらしく、アクション監督さんに「獣人態(変身したメレの姿。スーツアクターが演じた)に代われ!」って言われちゃって。

あまりに悔しいから、動きの基礎から中国拳法まで相当練習しました。

その甲斐(かい)あってかその後、徐々にアクションシーンが増えていきましたね。

――すごい根性! ゲキレンジャーや部下に対し冷徹に振る舞う一方、理央にデレデレ媚(こ)びまくる姿はかわいく、話題を呼びました。

平田 台本を見ると理央様への芝居やセリフにだけ「♡」がついているんです(笑)。なので常にその気になって演じてました。世界で自分が一番、理央様を理解できてるんだと思い込んでいましたね。

――思い出深いシーンは?

平田 やはり理央様とのシーンです。

1年以上演じていると芝居以上に心が動くことが増えてくるんです。

中盤で理央様がピンチになって、メレが戦いを止めに行くシーンがあるんですけど、「あの強い理央様が膝をついてる!」と思った瞬間、悲しみで体が本当に震えだしちゃって。セリフも涙ながらに叫んでいました。監督さんは目を丸くしながら、そばに駆け寄って「OK、OK!」って出してくれましたね(笑)。

――まさに迫真の演技です。平田さんも好きな方には同じように愛をささげるタイプですか?

平田 いや、私はそこまでラブウォリアーではないかも(笑)。

それにそんなメレちゃんを受け入れる理央様も器が大きいですよね。

『ゲキレンジャー』は当時、出演者がほとんど20代と大人ばかり。お互いを認め合う、居心地のよさがありました。だからこそ安心して自分も体当たりのお芝居ができたんだと思いますね。

――現在は女優だけでなく、声優としても活躍中です。

平田 戦隊シリーズの脚本家さんからアニメのオーディションにお声がけいただいて、そこから声優としてのキャリアが始まりました。

今は海外ドラマの吹き替えも多くさせていただいています。

――メレは『ゲキレンジャー』以降も戦隊シリーズの映画で何度か復活を果たしています。今後も勇姿が見られるかもしれないですね。

平田 機会があればまた演じたいですよね。あとせっかく声優をやっているので声だけの出演もできれば。「世界を滅ぼせ!」みたいに日常生活ではありえないセリフが飛び交うのが特撮ドラマのロマン。体を張ったお芝居だけでなく、甘い声から冷徹な声までを存分に使って、たくさんの人をワクワクさせたいですね。

(スタイリング/菅原 恵 ヘア&メイク/佐藤 淳) 

●平田裕香(ひらた・ゆか) 
1983年9月15日生まれ 北海道出身 身長157cm 
○現在は舞台版『幽☆遊☆白書』などの舞台出演のほか、声優としても活躍中。配信中のNetflixドラマ『Lupin/ルパン』(日本語版)に出演。
公式Instagram【@hirata_yukaco】 
公式Twitter【@Hirata_Yukaco】

取材・文/大野智己 撮影/西田幸樹