若手女優の森川葵(20)が、笑福亭鶴瓶(64)司会の人気トーク番組『A-Studio』(TBS系)の8代目アシスタントに決定。業界の内外で「大ブレイク確実」と評判になっている。



 すでに初回の収録を終えており、森川は「あれ?私で大丈夫なのかなと思いました」と抜擢に不安を感じながらも「最近すごく変な人だと言われることが多いので、変な人じゃないよ、ちゃんと普通にもできるよというのを見せていけたら」と笑顔でアピール。

 さらに収録終盤、ゲストの多部未華子(27)のことを「多部さんは、多部さんしかいない」と表現し、鶴瓶を「ホンマにそうやな。誰かに似てるとかないもんな」とうならせるなど非凡な才能を感じさせた。

 同番組は2009年にスタートし、アシスタントは1年ごとに交代。「今後の飛躍が見込まれる若手女優」を中心にキャスティングしており、昨年4月からは元ももいろクローバーZで女優の早見あかり(20)がアシスタントを務めていた。

 実際、早見はアシスタント起用後に「脱アイドルの成功事例」と評されるなど評価が急上昇。
これに限らず、同番組はSHELLY(31)、本田翼(23)、波瑠(24)などアシスタントを務めた女性タレントが軒並みブレイクしている。「若手女優の登竜門」とまでいわれており、森川の大飛躍は確実と目されているというわけだ。

「過去のアシスタント7人中、SHELLY、本田、早見、6代目だった山下リオ(23)は大手芸能事務所『スターダストプロモーション』のタレント。将来有望なイチオシを同番組に出演させており、森川も同事務所の所属です。森川がアシスタントに抜擢されたということは、かなり事務所の期待が大きいことがうかがえます」(芸能関係者)

 起用する側の番組プロデューサー・酒井祐輔氏も森川を絶賛。「彼女は始末の悪い女の子、ちょっと面倒くさい女の子を演じさせると抜群なんですが、実際の彼女はすごく柔らかく、ほんわかしている。
そのギャップが魅力の一つ」「いい意味で力が抜けていて気負いがない。力が抜けているっていうのは、この番組にすごく向いていると思います」とベタ褒めしている。

 この「ギャップ」は森川の最大のチャームポイントだ。現在、彼女は有村架純(23)主演の月9ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(フジテレビ系)にメインキャストとして出演し、王道のラブストーリーを演じている。

 だが、昨年の秋クールには人気コミック原作の深夜ドラマ『監獄学園』(TBS系)で金髪暴力少女を熱演。劇中で野ション姿を披露したり男に復讐するために自らパンツを脱いでおしっこをぶっかけようとしたり、ディープキスの衝撃で白目を剥いた「アヘ顔」になって倒れたりと『いつ恋』での演技からは考えられないムチャクチャな役柄を体当たりで演じていた。


 また、昨年公開された映画『チョコリエッタ』(風間志織監督)では母と愛犬を亡くした悲しみを抱える不機嫌な少女役で丸坊主になり、破天荒な役柄ばかりではなく同年公開の映画『通学シリーズ 通学途中』(川野浩司監督)では内気な清純系の女子高生役で甘酸っぱい青春恋愛ストーリーを演じている。

 連ドラ初主演となった『テディ・ゴー!』(フジテレビ系)では、殉職した刑事が憑依したクマのぬいぐるみとともに事件を解決するフリーター女性を演じ、ユニークな掛け合いでコメディにも対応。CMキャラクターとしても柔軟さを見せており、さわやかな新人OL役で出演している「ポカリスエット」や思い出の詰まった部屋からの引っ越しに涙する「スーモ」は視聴者からの好感度が高い。

 すでに今年もヒロインを務めた映画『NINJA THE MONSTER』(落合賢監督)が公開されており、3月26日公開予定の二部構成の映画『ドロメ』(内藤瑛監督)の女子篇にも主演。さらに内村光良監督の映画『金メダル男』(今秋公開予定)に出演が決定し、諸事情で公開延期になってしまった宮藤官九郎監督の映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』でも重要な役どころに起用されている。

 何でもこなせる演技の幅が広い美人女優として評価が高まっている時期にトーク番組にも進出。
事務所の期待も大きいとなれば、もはやブレイクしない理由を探す方が難しい。今後、絶対に目が離せない女優の一人となりそうだ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)