「演歌界のプリンス」こと歌手・氷川きよし(36)の周辺が騒がしくなっている。発売中の「週刊文春」(文藝春秋)が「氷川きよしの『ホモセクハラ』『暴力』『創価学会強要』地獄」と題した記事を掲載し、そこで元マネジャー男性が氷川から性的嫌がらせや暴力行為、創価学会への勧誘などを受けたと告白したのだ。
記事によると、元マネジャーは昨年10月に氷川の所属する長良プロダクションに入社。今年1月から氷川の担当になり、主に運転手役と身の回りの世話をしていた。だが、元マネジャーは掃除の際などに「自宅では女性物のTシャツにピンクのショートパンツ」という氷川の服装に違和感を抱き、女性用のパンティやシャネルの基礎化粧品がそろえられていることに衝撃を受けたという。
これだけなら個人の趣味なのでとやかく言うことではないが、氷川は「オトコに興味ある?」「ねえ、モノは大きいの? ムケてるの?」「オナニーは何で抜くの?」「サオが大きい方がいいよねえ」と元マネジャーに日常的にささやくなど“セクハラ”行為に及んでいたという。さらに、元マネジャーは氷川が逗子の別荘で“恋人”と密会する様子も目撃。
「今回の告白記事で最も驚きだったのは、氷川がまだ松村と切れていなかったこと。スクープ直後、騒動の影響の大きさを恐れた松村が別れを切り出し、福岡空港にいた氷川が携帯電話で『捨てないで…』と涙ながらにすがっていたという目撃情報もあった。しかし、一時的に疎遠になっただけで現在も続いていたようです。以前に熱愛をスクープされた場所は氷川の自宅でしたが、マスコミを避けるために逗子の別荘で逢瀬を重ねていたとは盲点でした」(週刊誌記者)
松村の所属事務所は同誌の取材に「宿泊はしたが、氷川さんは友人の一人」と答えており、交際は認めていないものの、逗子の別荘に泊ったのは間違いないようだ。
氷川は男性だけでなく、元マネジャーによると最近まで女性と交際していたという。
元マネジャーによると、氷川は毎朝10分間は必ず仏壇に向かって「南無妙法蓮華経」とお題目を唱えるのが日課になっており、月1ペースで創価学会の集会に参加。自宅には池田大作名誉会長との写真が飾ってあるほど熱心な信者なのだそうだ。
これも信教の自由であるが、氷川は元マネジャーに「宗教に入ってるの?」などと尋ね、元マネジャーが無宗教だと言うと「何それ! もしかして何も信じないで生きてるの? 生きる価値ないよ。(学会に)入った方がいいよ」などとまくし立て、何度も入信を勧誘してきたという。
セクハラと宗教勧誘だけでなく、元マネジャー男性を最も悩ませたのは氷川の暴力的な“裏の顔”だという。実は口が悪いという氷川はファンの女性のことを「ババア」と呼び、元マネジャーに「バカ!」「この障害者!」「中年太り!」などといった言葉を言い放ち、物を投げつけるのも日常茶飯事だったという。
さらにハラスメント行為は暴力にまでエスカレート。元マネジャーは「タバコを投げつけられる」「何発も平手打ちされる」「30センチほどの金属製のツボ押し棒で殴打」「グッチのカバンで背後から殴られる」などといった行為を何度も受けて負傷することもあったという。限界に達した元マネジャーは事務所に窮状を訴えるも相手にされず、横暴に耐えきれず4月20日付で退職。病院の精神科で「うつ状態」と診断され、治療を続けているという。
だが一方、この記事が掲載される前々日に東京スポーツに「氷川きよし恐喝被害! 元従業員が数億円要求」との見出しが躍っていた。
同紙によると、元従業員(元マネジャー)は勤務態度が非常に悪く、それを見とがめた氷川が注意する意味で軽く足を蹴ったり、水しぶきをかけたことが数回あっただけだという。にもかかわらず、元マネジャーは退社後に「氷川の暴力行為をばらされたくなければ金を出せ」と口止め料として数億円を要求するメールを送りつけてきたという。金銭を要求するメールを送ったことについて、元マネジャーは「文春」でも認めているが、あくまで「謝罪してほしい一心だった」と弁明。だが、東スポ記事は最初から恐喝が目的だったのではないかという論調で「氷川きよしと長良プロダクションこそが被害者」という内容になっており、文春記事と完全に食い違う状況になっている。
「元マネジャーに不審な点があったのは事実ですが、氷川の態度が悪いのも有名な話。
長良プロは一昨年に創業者の長良じゅん会長が他界し、その長男である現社長の求心力が低下。そのスキを狙って事務所を乗っ取ろうとした人物や、カネを引っ張ろうとした総会屋の影があったという。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)