(台北中央社)空軍司令部は11日、戦闘機「F16V」(ブロック20、1人乗り)1機が訓練中に南部・嘉義県沖の台湾海峡に墜落したと発表した。機体やパイロットの捜索が続けられている。
空軍では当面同型機の運用を見合わせる。

空軍に配備されたF16は今回を含めこれまで9回、全損事故を起こしているが、改良型のF16Vが墜落したのは初めて。同部によると、当該機は午後3時23分ごろ、20度の角度でガンカメラを使って対地攻撃の訓練をしていた際、高速で海に墜落したという。

同部は、機体は1998年製造で、昨年12月に定期検査を終え、これまでに大きな故障はなかったと説明。当時の天候や視界は良かったとしてるが、脱出装置を使用したという目撃証言はなく、無線連絡もなかったとし、故障や人為的ミス、天候の影響などの可能性を含めて、原因を調査している。

(王承中、游凱翔/編集:齊藤啓介)