「秋の園遊会には、愛子さまのご出席を期待する声が宮内庁内でも高まっておりました。しかし、園遊会の前日にあたる11月1日には、愛子さまは履修している『日本文学演習』で発表を担当されていたそうで、その準備を優先されたと聞いています」

宮内庁関係者がこう語るように、愛子さまはコロナ禍でかなわなかったキャンパスライフを取り戻そうと、ご友人と学ばれる日々を全力で過ごされている。

通われている学習院大学文学部日本語日本文学科では、4年次の後期に入り、愛子さまも卒業論文やその後のキャリアのため、しっかりと学業に向き合われているという。

「愛子さまが発表を行った講義では、『六百番歌合』について学生がそれぞれ解説を発表することになっています。愛子さまは、恋愛に関する和歌について解説されたのです」(学習院関係者)

鎌倉時代に行われた「六百番歌合」は、2人が和歌を詠み、優劣を決めていくもの。愛子さまが担当したのは藤原定家と寂蓮法師による「寄絵恋」についての歌合だった。定家の歌は、

主やたれ見ぬ世の色を写しをく 筆のすさびにうかぶ面影

「定家は“絵を通じて、好きだった人の面影を思い浮かべて恋しく思う”と詠んでいます。こうした“忍ぶる恋”に愛子さまも真剣に向き合われていたようです。

90分間の発表は、かなり濃密な内容であったと聞いています」(前出・宮内庁関係者)

恋愛を詠んだ和歌に関するほかの発表者に対して、愛子さまは熱心に質問されていたという。

「ほかの学生と比べて、具体例をいくつか挙げながら丁寧に質問されていたと聞きました。“この和歌は、どういった恋の段階を想定して詠んだと思うか”“恋の始まりか、終わりに近い恋か”といったように、ご自分なりの解釈を添えながら聞く姿勢には、周囲の学生も驚いていたようです」(前出・学習院関係者)

教室でアツい論議を交わされる背景には、これまで謳歌できなかった“青春”への秘めたる思いもあるようだ。発表から2日後、学習院大学では学園祭「桜凜祭」が開かれていた。

「愛子さまはキャンパスに到着されてすぐに、ステージを終えたチアリーダー部のご友人に声をかけられ、労われていたようでした。

その後は、他のご友人と合流されていたのですが、同級生らしき男子2人に女子1人も一緒になって、“ダブルデート”をなさっていたのです。

愛子さまはネルシャツをタックインした実直そうな男子と話し込まれていました。

グループで音楽サークルのライブを見たり、屋台のベビーカステラを買って笑い合ったり……。終始楽しそうなご表情が印象に残っています」(来場客)

友人や思いを寄せる人に、会いたくても会えなかったこの3年。愛子さまの“忍ぶる恋”が、静かに花開こうとしている――。