『HAPPY★LESSON』は雑誌の読者企画から誕生した作品です。5人の教師が主人公の母親になるというとんでもない展開と、彼女達の起こすハチャメチャなギャグ、そして描かれる家族の大切さが人気の秘密。
アニメや漫画、ゲームにもなり、好評を博しました。

 家族の絆をテーマにママ先生をメインに迎えた本作品ですが、家族はなにもママだけではありません。「六祭みなづき」は、そんなママではない家族、すなわち「妹」というポジションで登場したキャラクターです。主人公のチトセとは兄妹同然に育った仲で、大好きなお兄ちゃんの為に健気に頑張ります。劇中で描かれる彼女の仕草一つ一つがとても愛らしく、ママ先生に負けない位に魅力的なキャラクター。それが「六祭みなづき」なのです。


【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】

■愛らしく一生懸命な女の子

 六祭みなづきは、幼い頃から養育施設で育てられました。そこでは、主人公・仁歳チトセ、八桜はづきと3人でよく過ごしており、二人を本当の兄・姉の様に慕っています。特にチトセには、いじめっ子から助けて貰った事もあり、とても懐いています。現在は、はづきと二人で暮らしており、チトセやママ先生たちとも交流を深めています。


 そんな彼女は、中学生ながらもチトセをや皆の役に立とうといつも一生懸命。家事が苦手という姉・はづきに代わり、料理など家事の一切をこなします。また、はづき不在の時は一人で留守番も。チトセから仁歳家での宿泊の誘いを受けた時も、姉と約束したからと断ります。逆にチトセが泊まりに来た時には手料理を振る舞う一幕も。パジャマにエプロン姿と、まるで新妻の様な彼女の愛らしさに、我々視聴者はメロメロになってしまうのです。


■暴走することも?大人しいようでとってもアクティブ!

 みなづきは中学3年生。まだまだ幼さが抜けないその活発さは、チトセやママ先生たちを驚かせるほど。まだ彼女が施設にいた時も、チトセに会いたい一心で彼のもとまでやってきます。

 そして彼女はとても甘えん坊。故に幼さと一途さで暴走してしまうことも。やっと会えたチトセにベッタリ。
人前でも腕を組み、抱きつく事などしょっちゅうです。異性を意識する年頃に、このスキンシップはちょっと、いやかなり大胆かもしれません。これにはチトセもたじたじです。ママ先生たちの世話焼きは嫌がるチトセですが、みなづきのスキンシップには比較的寛容。彼女には甘いチトセなのでした。

■将来は結婚!?兄への強い思い。


 みなづきのチトセに対する想いはとても真っ直ぐ。いつまでも一緒にいたいという気持ちから、幼いみなづきはチトセに結婚を申し込みます。この約束を守る為に、どんなに辛くても決して泣かず、再会の時を待っていたのです。幼子特有の口約束だったとしても、彼女にとっては心の支えなのですね。幼い頃の約束を一途に覚えている、その健気な姿は見る者を魅了し胸をうちます。

 彼女はチトセの為ならどんなことでも頑張ります。
チトセを体育祭でMVPにしようとしたり、食事を作って上げたり。その一生懸命な姿にハートキャッチされたファンは多く、キャラクター人気は1位だったとのこと。先述の結婚の約束も含め、劇中での活躍を見れば、この順位も納得ですね。
 
 末っ子らしく甘えつつ、時にはしっかりした姿も魅せるみなづき。メインキャラクターの中では最年少の彼女ですが、時には場をまとめる姿も。特に、はづきが暴走した時は彼女の抑え役として活躍します。OVA 第3話でアニメに初登場した時と比べ、とても芯の強い女性に成長しています。将来、彼女がどんな魅力的な女性になるのか今からとても楽しみです。

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★記者:羽野源一郎(キャラペディア公式ライター)

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