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飛沫の拡散予防に有効なマスク。一人ひとりの基本的な感染対策としてマスクの着用は有効な手段ですが、心拍数や呼吸数、さらに血中二酸化炭素濃度が上昇することがわかっており、特に日本の酷暑では身体への負担も気になります。
厚生労働省では熱中症予防行動のポイントの中で、「屋外で人と2m以上の距離が確保できる場合にはマスクを外す」という呼びかけもしていますが、通勤時などはその距離が保てないこともあるはずです。
そんなときに頼りになるのが、「夏マスク」と呼ばれる夏用のマスクです。
接触冷感（涼感）素材や、通気性をアップした最新素材、ニオイを防ぐ抗菌・防臭加工などさまざまな工夫がされています。そこでこの記事では、夏マスクの選び方とおすすめ製品を紹介します。
夏マスクを選ぶ際に知っておくべきこと
夏用としてつけるマスクは、通気性を重視した生地・素材を使っているものが断然おすすめです。特殊な加工をしたり、内側と外側で別の素材を使うことで、通気性がよく息苦しくなりづらい構造になっているものも良いでしょう。
また、汗でマスク内が蒸れないようにするために、速乾性・吸湿性が良い素材を選ぶのもポイントです。布マスクであれば、綿（コットン）やポリエステル、和紙を採用したものなどがあります。さまざまな素材が登場しているので、チェックしてみることをおすすめします。
触れると冷たく感じる「冷感」や、「涼感」と書かれた接触冷感のマスクなら、肌に触れたときの暑苦しさを軽減できます。さらに、肌触りがさらさらに感じる加工がされたものなら、より快適に使えるでしょう。
夏用のマスクとは、気温も湿度も高い夏場に使うものなので、ニオイの発生を抑える消臭・防臭タイプ、または抗菌素材のものがおすすめです。布マスクを選ぶなら、繰り返し洗濯しても痛みづらい製品を選ぶとよいでしょう。
布 or 不織布？ 夏マスクはどちらにすべき？
夏用のマスクは、通気性の高い「布タイプ」のものが多く販売されています。「果たして、布製のマスクで大丈夫？」と心配になる方もいるかもしれません。
理化学研究所は、世界最高の計算速度を誇るスーパーコンピューター「富岳（ふがく）」を使った、マスクによる飛沫の拡散防止効果などの計算結果を公表しています。不織布、ポリエステル、綿を使ったマスクの防止効果の違いを比較したところ、不織布が飛沫の拡散防止効果が最も高いという結果が得られました。
理化学研究所のホームページには次のように記されています。
不織布マスクが約8割、布製マスクが約7割の（飛沫の）飛散を抑制できていることが明らかとなりました。特に不織布マスクはフィルター性能が高く、マスクを透過した粒径50ミクロン（1ミクロンは1000分の1ミリ）以上の飛沫はほとんどありませんでした。これは、空気中で飛沫によって発生するエアロゾル（気体中に浮遊する微小な液体、または固体の粒子と周囲の気体の混合体）の抑制効果も意味しています。
綿製のマスクは、他の2種類に比べてフィルター性能が若干落ちるものの、その分、呼吸がしやすいことから、夏場や運動中は綿製のマスクを着用するなど、時と場合に応じて使い分けるとよいことがわかりました。
理研の坪倉 誠チームリーダーによると、「暑い季節にマスクを外すことが最も危ない。性能の低い布マスクでもつけることが大事です」と語っています。
また不織布マスクも、医療用とそうでないものが存在します。製品の注意書きなどを読み、そのことを十分理解して、状況に合わせて使うことも視野に入れてみてはいかがでしょうか。
おすすめの夏マスク【使い捨ての不織布タイプ】
アイリスオーヤマ ナノエアーマスク
TVCMでもおなじみの、アイリスオーヤマの国産夏マスクです。いくつか種類がありますが、この「ナノエアーマスク」は暑い季節でも使いやすいように、さまざまな工夫がされています。
太さの違う繊維を組み合わせた不織布を使うことで、フィルター性能はそのままに、通気性だけを向上させています。さらにマスク中央にもワイヤーを入れることで、口元の空間も確保できるようになっています。
伊藤忠リーテイルリンク マスク習慣 さらさら気分
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肌触りの良いコットン生地が、夏マスクの中の湿気を吸い取ってくれます。ベタベタしづらい素材なので、マスク内の蒸れに悩んでいる方にもおすすめです。
耳ひもには、幅広のフワッとした素材のゴムを採用。口元は呼吸しやすいよう空間を大きく設けています。個包装タイプなので、予備のマスクとしてカバンの中に忍ばせておくのもおすすめです。
おすすめの夏マスク【洗って繰り返し使えるタイプ】
ドウシシャ フリスク クールマスク
肌に触れると、ひんやりクールな接触冷感素材を使った夏マスクです。ミントタブレットのフリスクの香りはしませんが、消臭効果のある素材を使用しており、気になるニオイの吸着が期待できます。
素材はポリエステルとポリウレタンの混合素材で、軽く柔らかなつけ心地。伸縮性があるので、耳が痛くなりづらくなっています。手洗いすれば繰り返し使えて経済的です。
白元アース アイスノン 冷涼感マスク
顔に触れるマスクの内側に、触れると冷たく感じるニット素材「クールバージョン」を使った夏マスクです。外側には厚めのメッシュ生地を使い、汗を吸って熱を拡散してくれます。
耳ひもは長さを調整できるアジャスター付き。水に濡らすとさらに冷たくなると謳（うた）い、アイスノンの名に負けないひんやり使えるマスクです（ただし通常、布地タイプの素材を液体で濡らすと、通気性が悪くなる可能性もあります。なので、事前にどのくらいの通気性になるかの確認した上で使用することがおすすめです）。
東京西川 ひんやりマスク
生地は透けない程度に薄く、それでいて花粉を90％以上カットする証明を取得済み。吸水速乾性の生地は伸縮性にも優れているため、1日中つけていても不快感が少なくて済むでしょう。
HYPER GUARD MASK
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100回の使用耐久テスト済みの夏マスクです。さらに、抗菌・防臭機能に、吸汗速乾、UV99％カットと夏用マスクど真ん中の内容で、Amazonでも大人気になっています。
内側の生地はサラッとした肌触りで、汗や蒸れを吸収して排出してくれます。口に貼りつかない立体構造になっているので、呼吸や会話の際の不快感も少なくて済むでしょう。
DUEN GOOD MASK レギュラー
手頃な価格で、30日間の返金保証もついたAmazonで人気の夏マスクです。洗濯機で繰り返し洗っても接触冷感が継続。これは毎日使うものなので、うれしいポイントと言えます。
スポーツ用マスクとしても使えるよう開発されているので、通勤時に急いで息が切れても苦しくなりづらく、通気性がよいためメガネが曇りづらいなど、日常の使い勝手のよさが好評です。
レワード（Reward） 楽々通気マスク
こちらは、野球用のユニフォームやキャップなどをつくっている「レワード」による夏マスクです。裏側にメッシュ素材を使い、つけたままでスポーツもできるほど通気性よく仕上がっています。
立体的なつくりなので、口の前に空間ができて息がしやすくなっています。さらに銀イオンを使った抗菌素材を使うことで、雑菌の繁殖を抑えて不快なニオイを軽減してくれることが期待できます。
パールイズミ ベンチレーションマスク MSK-03
口と鼻を覆う部分と、アゴにかかる部分が分割されている構造が特徴のマスクです。ベンチレーション（風通し・換気）という名前の通り、空気が抜けやすい設計になっています。運動時や自転車に乗る際に、飛沫防止のためのマスクを探していた方にも好評です。
ミツフジ hamon AG 100回洗える銀の抗菌防臭マスク
医療用ウェアに使われる、制菌効果のある素材でつくられた接触冷感の夏マスクです。銀メッキ繊維による抗菌・防臭機能も期待できるので、夏場も活躍してくれるでしょう。
きちんと編み込まれた素材なので、100回洗っても大きく型くずれしないと口コミも好評です。銀繊維の糸を使っているので、日に当たるとキラキラ光る点も、他のマスクとはひと味違います。
まとめ
真夏日のマスクの着用は熱中症の恐れもあり、工夫が必要です。ここで紹介したマスクは冷たく感じたり、濡らして使えたり、呼吸を楽にする工夫がされていたりします。特徴に合わせて上手に使い分けて、暑い夏を乗り切りましょう。
