1956年 レーニエ大公とグレース・ケリーの婚約が発表された邸宅としても知られる
ハリウッドのトップ女優から、モナコ公国のレーニエ大公と結婚して公妃となったグレース・ケリー。2016年にアルベール大公は、亡き母が幼少期に住んでいたフィラデルフィアのイースト・フォールズ地区にある邸宅を75万5000ドル(約8300万円)で買い取った。
当時、改修されてミュージアムとして一般公開するのではないかと噂になったが、レーニエ大公は、アメリカのTV番組「トゥデイ」で家族用と彼の財団のオフィスとして保存すると明かした。「いとこたちと相談した結果、この家がなくなったり、将来の持ち主が改築したりするのを見たくないということになったのです。家族の歴史の大きな部分を占める家ですから」
グレース公妃財団のエグゼクティブディレクターを務めるトビー・E・ボーシャックによると、大公といとこたちは家族の写真をもとに、2.5階建てのコロニアルスタイルの邸宅を、グレース妃が住んでいた当時と同じように修復したのだそう。「アルベール大公は、いとこたちや親戚を含めた一族ととても親しい間柄です。この家の2階に一族が滞在できるようにするなど、その愛情深さが感じられます。2階の大きな部屋を子どもたちのための遊び部屋にもしました」と語った。
1963年 アルベール大公は両親に連れられてフィラデルフィアの邸宅を訪問
今後は、アルベール大公一家がフィラデルフィアを訪れた際の滞在場所になるほか、モナコ公国アルベール2世財団のオフィスや、グレース公妃財団のアメリカ支部のイベントスペースとしても使用されるという。
Photo: Getty Images Translation: Mitsuko Kanno From: Town&Country