ウィリアム皇太子&キャサリン妃とヘンリー王子&メーガン妃、英王室の有名2大カップルを徹底比較!
伝統を重んじる長男夫婦と、革新的な次男夫婦。2つのカップルは、何もかもが対照的。
次世代の英王室を率いる兄ウィリアム皇太子&キャサリン妃と、王室を離れ米国に移住した弟ヘンリー王子&メーガン妃。トゥルーピング・ザ・カラーを今週末に控えてイギリス王室に注目が集まる今、出会い方から、結婚、子育て、メディア対応まで、あらゆることで正反対な英王子夫妻を項目別に比較してみた!
馴れ初め
【ウィリアム皇太子 & キャサリン妃】大学の同窓生
ウィリアム皇太子とキャサリン妃が初めて出会ったのは、2001年、セント・アンドリュース大学1年生のとき。2人は交際を始める前に1年以上友人だったと言われており、出会った翌年から他の友人たちと一緒にシェアハウスに引っ越し。それから次第に仲を深めていったと言われている。2人が正式に交際を始めたのは2003年からだ。
【ヘンリー王子 & メーガン妃】インスタグラムで一目惚れ
昨年公開されたNetflixドキュメンタリー「ハリー&メーガン」によると、2人の出会いは初めインスタグラムだったという。
ヘンリー王子は自分のフィードに流れてきた友人の投稿で、犬の耳フィルターを付けて友人とふざけているメーガン妃の動画を発見。その共通の友人を通じて、ヘンリー王子からメーガン妃にアプローチしたそう。
しばらくメッセージのやり取りをした後、2人は実際に顔を合わせることを決意。メーガン妃の提案で、ロンドンにある会員制社交クラブ「ソーホーハウス」のレストランで初対面を果たした。
婚約までの期間
【ウィリアム皇太子 & キャサリン妃】7年かけてじっくり、ゆっくり
2人が婚約を発表したのは2010年11月。大学1年生で出会ってから約10年、正式に交際を開始してから7年が経っていた。交際期間があまりに長引いたため、キャサリン妃には「待ちぼうけケイト(ウェイティ・ケイティ)」というあだ名が付けられるほどだった。
ウィリアム皇太子は婚約インタビューの中で、これほど長い時間を要した理由について、世界で最も有名な王室に入ることがどういうことなのかをキャサリン妃に理解してもらうためだったと説明している。
「私は、過去の教訓から学ぼうとしています。慣れるための最良のチャンスを彼女に与えたかったのです」
【ヘンリー王子 & メーガン妃】出会って1年でスピード婚約
兄夫婦と対照的に、ヘンリー王子とメーガン妃は2016年の夏に出会って、翌年の11月に婚約を発表と、1年余りで結婚を決意した。お互いに一目惚れだったようで、とんとん拍子に進む様子を兄ウィリアム皇太子をはじめ周りは心配したが、実は彼ら自身もそのことに驚いていた様子。ヘンリー王子は婚約インタビューの中で次のように語っている。
「私は信じられないほど早くメーガンと恋に落ちました。それは、すべての星が一直線に並んでいることを私に確信させるものでした」
Neflixドキュメンタリー「ハリー&メーガン」では、メーガン妃の親友で元共演者のアビゲイル・スペンサーが2人の出会いが運命的だったと証言している。
「最初からはっきり分かったわ。彼らは恋をしていて、世界の果てにでも行くって」
人前でラブラブする?しない?
【ウィリアム皇太子 & キャサリン妃】公の場での愛情表現はほぼなし
仲睦まじいことで知られるウィリアム皇太子とキャサリン妃だが、公共の場では非常に控えめで、手をつなぐこともあまりない。王室のマナーに詳しい専門家によると、王室のプロトコルでは公共の場所での愛情表現について明確に禁止しているわけではないが、一般的にイギリス王室のメンバーが人前でいちゃいちゃすることは少なく、これは、公の行事では彼らが英王室や国を代表してその場にいる場合が多いからだという。
とはいえ2人は冷たい感じは全くなく、時折そっと相手の体に触れたり目配せしあったり。さりげなく心を通わせる様子を発見するたびにロイヤルファンは大喜び。
【ヘンリー王子 & メーガン妃】情熱的キスも堂々と
腕を絡ませたり、手を重ね合ったり、腰に手を回したり、唇を重ねたり。ストレートな愛情表現からそのときのラブラブぶりが伝わってくるサセックス公爵夫妻。写真は、2018年の慈善団体「サンタバリー」のチャリティポロで優勝を祝ったご褒美キス。この時は、故ダイアナ元妃とチャールズ皇太子を彷彿させると話題に。
結婚式
【ウィリアム皇太子 & キャサリン妃】王室の看板を背負って成婚
2011年4月29日に行われたウィリアム皇太子&キャサリン妃の結婚式は30年ぶりとなるイギリス王位継承者の結婚式とあって盛大なものに。ロンドンのウェストミンスター寺院で挙式後は、馬車パレードが行われ、バッキンガム宮殿のバルコニーで集まった観衆の前で2人のキスがお披露目された。
結婚式当日には沿道に100万人もの人々が詰めかけ、世界中で1億6,000万人以上がテレビ中継を見守った。また、成婚を祝って、イギリス国内では5,000以上のストリートパーティーが行われたと言われている。
【ヘンリー王子 & メーガン妃】2人の誓いが一番大切
2018年5月19日、ウィンザー城のセント・ジョージ礼拝堂で人々の祝福を受け盛大な結婚式を挙げたヘンリー王子&メーガン妃だが、2人にとってはこの式は「自分たちのものではなく、世界のためのもの」だと感じていたとか。
2021年3月のオプラ・ウィンフリーのインタビューで、メーガン妃はロイヤルウエディングの3日前にカンタベリー大主教の立ち合いのもとこっそり2人だけで結婚したと告白し話題に。後にこれは非公式の個人的な誓いのようなものだったと訂正されたが、カップルの結婚式への考え方が伝わってくるエピソードだ。
ロイヤルベビーの出産
【ウィリアム皇太子 & キャサリン妃】誕生直後に病院前で親子3ショットを披露
ウィリアム皇太子とキャサリン妃の間には9歳になるジョージ王子、8歳のシャーロット王女、5歳のルイ王子がいるが、3人ともロンドンのセントメアリー病院で自然分娩で出産。いずれの場合も出産から数時間後~翌日には退院して、病棟の入り口で集まった報道陣や観衆にロイヤルベビーの誕生を報告した。これは王室の女性が病院で出産するようになってからの慣例に従ったものだ。
出産直後にも関わらず、きちんとメイクを施しワンピースにヒール姿でメディア対応するキャサリン妃の姿には称賛の声が上がる一方、「非現実的な美の基準を助長している」という批判も寄せられた。
【ヘンリー王子 & メーガン妃】誕生から2日後にウィンザー城で会見
一方、メーガン妃がヘンリー王子との第1子であるアーチー王子を出産したときには、妃がいつ、どこで出産するのか謎に包まれ、さまざまな憶測が飛び交った。
2019年5月6日、アーチー・マウントバッテン=ウィンザーはロンドンのポートランド病院で誕生。出産直後のメディア対応はヘンリー王子が単独で行い、それから2日後にウィンザー城で報道陣を集めたベビーのお披露目会見が行われた。
メーガン妃はNetflixドキュメンタリー「ハリー&メーガン」で王室の慣例を破り病院前での親子3ショットの代わりに、後日ウィンザー城で会見を行った理由について「写真撮影のために道の封鎖はできないし、救急病棟入口の邪魔になる」とポートランド病院側から断られた、と説明している。
子どもたちの顔出し問題
【ウィリアム皇太子 & キャサリン妃】公式行事のみ公開
ダイアナ妃に育てられたウィリアム皇太子とヘンリー王子は子育て方針については、どちらも「なるべく普通の暮らしを経験させたい」と考えている。そのため子どもたちは可能な限りスポットライトから遠ざけるよう配慮している。
ウィリアム皇太子の子どもたちが公の前に姿を現すのは、英王室の公式行事やイベントのときのみだ。
ウィリアム皇太子&キャサリン妃夫妻はこれに加えて、ジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子の誕生日に合わせて公式SNSを通じて、ポートレートを公開。その多くは写真の腕前で知られるキャサリン妃が撮影している。
【ヘンリー王子 & メーガン妃】子どもの顔出しはほぼゼロ
ヘンリー王子&メーガン妃夫妻は王族を引退しているため、プライベートについては基本的に全て非公開。子どもたちの写真もこれまで数えるほどしかメディアに出ていない。
長男アーチー王子が公に姿を現したのは、誕生時のお披露目と南アフリカ外遊時のみ。また、先日2歳の誕生日を迎えたリリベット王女の公開されている写真は2021年のクリスマスカードと1歳の誕生日ポートレートのみとなる。
Netflixドキュメンタリー「ハリー&メーガン」では珍しく一家の米国での暮らしぶりがクローズアップされ、子どもたちの写真や動画もいくつか登場したが、基本的にバックショットや横顔ばかりだった。
メディアへの態度
【ウィリアム皇太子 & キャサリン妃】タブロイドと協調路線
イギリス王室のメディア戦略は40年以上に渡って続けられている「ロイヤルロタ」という制度に代表される。
これは英王室のイベントを独占的に取材できる機会を与えられ、入手した事実資料を共有することを許された、いわゆる記者クラブで英紙テレグラフほか英主要メディアが属する。
ウィリアム皇太子&キャサリン妃は基本的にはこのシステムに則ってメディア対応を行っている。つまり、メディアが欲しがるネタを提供するかわりに、内容についてはある程度融通を利かせることができ、王室の広報部の延長的に利用する、というやり方だ。
【ヘンリー王子 & メーガン妃】タブロイドと真向対決
しかし、前述のロイヤルロタはメーガン妃に対しては容赦なかった。メーガン妃は王室入り後、英タブロイド紙に執拗に追い回され、攻撃や批判の対象にされてきた。サセックス公爵夫妻はこの被害から逃れるために王室離脱&海外移住を決意したとNetflixドキュメンタリー「ハリー&メーガン」の中で語っている。
高位王族を引退することを発表したHPの文章の中で、ロイヤルロタを現代にそぐわないシステムとして批判。自分たち独自で情報を発信していくと述べた。
また、これまで複数の英新聞社を相手取って訴訟を展開。現在進行中のヘンリー王子とミラー紙親会社との裁判や、2021年にメーガン妃が勝訴したデイリー・メイル紙親会社の名誉棄損裁判を始め、真っ向から対決する姿勢を見せている。
発言力の行使
【ウィリアム皇太子 & キャサリン妃】英王室の「決して不平を言わず、弁明もしない」を遵守
立憲君主制であるイギリスにおいて、イギリス王室、とくに故エリザベス女王は「決して不平を言わず、弁明もしない」を非公式の標語として掲げ、公となる言動については常に注意深く、慎重さをもって行ってきた。将来、イギリスの国王&王妃となるウィリアム皇太子とキャサリン妃はファーム(英王室の呼び名)の一員としてこのルールを固く守り、ヘンリー王子が回顧本『SPARE』の中で、ウィリアム皇太子から暴力を受けたと告白し話題になったときもノーコメントを貫いた。
【ヘンリー王子 & メーガン妃】言いたいことははっきり言う
一方、自分たちが正しいと信じることについて、はっきりとした意見を表明することで知られているサセックス公爵夫妻。2021年のオプラ・ウィンフリーとの暴露インタビューを含め、2人はこれまで数多くのメディアに登場して、自分たちの意見を述べてきた。
タブロイドや英王室への批判はともかく、なかにはメーガン妃のアメリカの中間選挙の投票呼びかけや、ヘンリー王子の英政府批判の発言など政治への介入だと物議を醸しているものもある。