枯れオジ好きの人気をマッツ・ミケルセンと二分しているヴィゴ・モーテンセン。現在彼は63歳。枯れオジとは言っても認知症を心配するにはまだ早いはず。でも彼は自分が認知症になるのではないかと懸念しているという。新聞「ニューヨークポスト」に告白した。
理由は彼の両親が認知症と闘っていたから。また親戚にも3人、認知症を患っている人がいた。そのため自分にも遺伝しているのではないかと不安に思い、すでに血液検査を受けたという。「もちろん認知症になるかどうかは誰にも分からない。いつかすべてが終わってしまうから毎日を大切にしようと思っている。自分にできることは今ある時間を最大限に活用することだけだ」。
ちなみに彼の最新作はデヴィッド・クローネンバーグ監督の『Crimes of the Future(原題)』。舞台は近未来。そこでは人間が環境に適応して体を変え、体内で臓器を作り出せるようになっている。パフォーマンスアーティストのソウル・テンサーは変容した体をパートナーと共に人前で披露、新たにできた臓器を取り除くという過激なショーで注目を集めるようになっていく。ソウルをモーテンセン、パートナーをレア・セドゥ、2人と出会う外科医をクリステン・スチュワートが演じている。今年のカンヌ国際映画祭でプレミア上映されたが、一種の手術のようなソウルのパフォーマンスシーンに耐えきれず途中退出する観客が続出。一方で最後まで残った観客たちからは絶賛された。上映後はスタンディングオベーションが7分も続いたという。
この作品で改めて評価され新たなファンも増やしそうなモーテンセン。検査結果については明かしていなかったけれど、まだまだ活躍してくれるのは間違いなさそう。
【一部生々しい描写があるので閲覧の際は要注意】
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