1950年代に世界中を熱狂させたキング・オブ・ロックンロール、エルヴィス・プレスリー。彼の人生を描いた映画『エルヴィス』がカンヌ国際映画祭でプレミア上映された。今回の映画祭にはエルヴィス・プレスリーの孫ライリー・キーオも参加、監督デビュー作の『War Pony(原題)』が映画祭の「ある視点」部門で上映された。
先週ライリーは映画祭の中で行われた雑誌『バラエティ』によるパネルディスカッション「ウーマン・イン・モーション」に出席した。ここでは自分の作品だけでなく映画『エルヴィス』についても言及。彼女は映画祭に先立って母リサ=マリー・プレスリー、祖母プリシラ・プレスリーと鑑賞したが、そのときのことを振り返り「映画を見るのはとてもエモーショナルな経験だった」と語る。「映画が始まってすぐに感情的になった」「冒頭5分で泣き出し、涙が止まらなかった」。
この作品を監督したのはバズ・ラーマン。オースティン・バトラーがエルヴィスを演じた。ライリー曰く「私たち家族にはあの頃から始まった家族のトラウマ、世代的なトラウマがたくさんある。エルヴィスの本質を理解し、感じるために制作陣たちが一生懸命に仕事をしてくれたのを光栄に思う。オースティンはそれを見事に捉えていた」。
エルヴィスにとっては妻にあたるプリシラと娘リサ=マリーもこの作品を称賛している。プリシラはインスタグラムに「見終わった後、感情を鎮めるのに数日かかった。リサも同じ」と綴っていた。伝記映画が遺族を怒らせることは少なくないけれど今回は家族も納得、大賞賛する作品になった。プリシラは5月に開催されたMETガラにもラーマン監督と一緒に出席している。
日本でも7月1日(金)に公開される『エルヴィス』。音楽映画の名手ラーマン監督とオースティンによる傑作を楽しみに待ちたい。
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