2019年9月末から公務で南アフリカを訪問した、ヘンリー王子とメーガン妃。2人は帰国後すぐに、英国のタブロイド紙『メール・オン・サンデー』を提訴したことを表明し、波紋を呼んだ。
法的措置を取った理由は、メーガン妃が父親に宛てた私的な手紙の内容を、同紙が無断で掲載したから。ただし王子はこの一件以外でも、メーガン妃に対するこれまでのメディアの態度を強く非難しており、母である故ダイアナ元妃がメディアに苦しめられたことを引き合いに出し、妻も「冷酷なキャンペーン」「執拗なプロパガンダ」の被害に遭っていると主張している。
この発表には、王室ウォッチャーや記者らも同様に驚かされたもよう。だが、王子や妃と同じように世間にその名を広く知られる著名人のなかには、夫妻に共感している人たちもいるよう。イギリスの国民的女優、ジュリー・アンドリュースもそのひとり。
映画『サウンド・オブ・ミュージック』や『メリー・ポピンズ』などで知られるジュリーは、先ごろ出版した回顧録『Home Work: A Memoir of My Hollywood Years（原題）』のプロモ―ションのため、アメリカの人気トークショーに出演。過去にジュリーと夫で映画監督の故ブレイク・エドワーズが、俳優の故ロック・ハドソンと恋愛関係にあると報じた2紙を訴えたことに触れた。
「どうやってそんなことをする時間を捻出したのかしらね」と冗談めかしながら、ジュリーは「当時、タブロイド2紙がすごく執拗に私のことを追っていたの」とコメント。「それを変えるためには、断固とした態度を取る必要があると思って、訴えることにしたわ。誰もが『やめておけ』と言ったけどね。でも私は勝訴して、記事は取り消された。受け取った賠償金は慈善団体に寄付したの」と続けた。
同番組に出演したアメリカ人大物女優ウーピー・ゴールドバーグも、ジュリーに同意。メーガン妃を支持する考えを明らかにした。
イギリス人のアンドリュースは、英国王室のメンバーが法的措置を講じることの難しさを知っている。それでも彼女は、メーガン妃の行動を支持することを明かした。「王室メンバーはイギリスの国と国民によって支えられているため、彼らが誰かを訴えるということは非常に難しいの。普通は許されないことね」
そしてジュリーはひと呼吸置くと、握り拳をもう一方の手の平に叩きつけながら「メーガン妃には提訴してほしいわ」とキッパリ。世界的大女優からのサポートに、メーガン妃も心強く思っているかも。
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