パメラ・アンダーソン(55歳)が明かす、まばゆい美肌と自分らしさをつくる方法
冷蔵庫を開けるたび、肌を保湿して水分チャージ。
映画『ベイウォッチ』のヒットでも知られるパメラ・アンダーソンが、Netflixドキュメンタリー『パメラ・アンダーソン、ラブ・ストーリー』と回顧録『ラブ、パメラ』をリリース。ポップカルチャーシーンに帰ってきた。ゴージャスなイメージの強い彼女だけど、実はナチュラルな着飾らない自分を好んでいるという。現在、55歳の彼女が行っている美容ルーティンや自身のスタイルを貫く勇気について、US版「エル」に語った。
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自然体も好むパメラ・アンダーソン
「パメラの魅力はすでに誰もが知っています。だからこそ彼女は、ありのままの素顔を見せたいと思ったのです」
こう語るのはL.A.を拠点とし、2年前からパメラ・アンダーソンのメイクアップを担当しているアイリーン・マドリッドだ。
オーディエンスはパメラの素顔とそばかすのあるルックに好感を持ち、彼女の自然な肌の美しさに目を奪われた。しかしパメラは、若々しい外見を追い求めるために“クレイジーなことはしない”と公言している。
「パメラは大胆にドレスアップするか、あるいはナチュラルな姿でいるかのいずれかです」と、アイリーンも同意している。
ここで疑問となるのが、約20年前にビーチサイドから離れたにも関わらず、彼女がいかにして美肌を手に入れているのか、ということだ。
冷蔵庫を開けるたびに肌を保湿
「アンチエイジングの最大の秘訣は水分補給です」とパメラは話す。
「乾燥の季節になったら加湿器を使用します。ナチュラルなローズウォータースプレーは完璧な化粧水となりえます。私は冷蔵庫に保管していて、そのドアを開けるたびに保湿をするように習慣づけています」
彼女のスキンケアアプローチはいたってシンプルなもので、昔から伝わる慣習によるところが大きい。
「角質を取り除くことはあまりせず、肌のターンオーバーに任せています。スキンケアに関しては特に目新しいことはせず、一般的なケアアイテムを使うのが好きなんです。私は昔話や歴史、古代の神話で女神が秘薬として使うようなものや美容オイルが大好きなんです」
美しい肌は普段の食生活から
パメラは20代半ばからヴィーガンのライフスタイルを実践している。また、人間や動物、環境の権利のために自身の財団を設立している。美容も含め、あらゆることにホリスティックなアプローチを採用しているようだ。
「私の価値観だと、スキンケアは肌の栄養、つまりスキンフードとして表現するのが最適です。あなた自身を作っているのは、あなたが普段食べていたもの、見たもの、聞いたもの。あなたはそれらで構成されています」と彼女は言う。また、体に纏うものに対しても注意深く捉えている。
「私は自分の歯を大切にしています。腸の健康にも気を配っているので、プレバイオティクスが配合された歯磨き粉を使っています。そして、唇にはオーガニックのリップクリームを愛用しています。フレッシュでクリーンな肌に、ナチュラルなリップクリームを塗るのがお気に入りです」
プロの手を借りて輝くような肌に
自宅ではほぼノーメイクを好むというパメラ。しかし、レッドカーペットやイベントなどの公の場に出る必要もあるため、アイリーンのような信頼できるメイクアップアーティストやNYのラグジュアリースパ「クララビューティラボ」のクララ(Clara Chrzuszcz)などのプロに、ケアを委ねている。
「パメラのスキンケアルーティンはシンプルです。彼女は週に1度、クレンジングとトーニングのためのフェイシャルを行っています。ファンデーションで厚く塗られた肌よりもフレッシュな肌を好むため、肌メンテナンスのなかでも最も重要な水分補給、栄養補給、酸素供給を重視しています。彼女のふっくらとしたヘルシーな肌はこのようにして保たれています」と、クララは話す。
プレミアの前日から入念な保湿を
映画『パメラ・アンダーソン、ラブ・ストーリー』のプレミアに登場したパメラの美しさは、いつも以上に磨きがかかっていた。「ナイーム カーン」のしなやかなレッドドレスは、かつての『ベイウォッチ』のスイムウエアを彷彿とさせる。
彼女らしいスモーキーアイにラインを引いたリップ、アクティブなアップヘアで、タイムスリップしたかのような印象を受けた。アイリーンによると、このルックのすべては前夜のフェイスマスクから始まっているのだとか。
「私たちは『Knesko』の“ローズクォーツ アンチオキシダント コラーゲン フェイスマスク”とアメジスト ハイドレト コラーゲン フェイスマスク”がとても気に入っています。レイキのエネルギーがチャージされているのです。私はいつもクリスタルをセットするところからスキンケアをはじめます」とアイリーンは話す。
「パメラはマスクのジェリー状のテクスチャーと、沢山の美容成分が配合されているところが気に入っています。さらに、ハイドロゲルから作られているので、完全に生分解性です。同ブランドのコラーゲンアイマスクはむくみ解消とクーリング効果があるので、早朝のケアに役立っています」
さらに潤いを与えるためにアイリーンは、パメラのTゾーンに「Knesko」“ナノゴールド リペアセラム”を使用。また、顔とネックラインには「リズ ワティエ」“リフト&ファーム Yゾーンクリーム”を塗っている。
「パメラが大好きなLEDライト付きのマッサージガジェット『 Infynit Skyn』“アンチリンクル&エイジングフェイシャルデバイス”で、すべての成分を浸透させていきます」
目元は柔らかく口元はくっきりと
メイクアップに関してアイリーンは、パウダリーファンデーションを避け、「ランコム」“ティントイドールロングラスティングファンデーションスティック”や「メイクアップ バイ マリオ」“ソフトポップブラッシュスティック”、あるいは「ミルクメイクアップ」“フレックスファンデーションスティック”などのクリーム状やスティックタイプのものを選んでいる。
さらに「111Skin」“ローズゴールド ラディアンブースター”をブレンドしてうるおいを与えるようにしている。
パメラのドラマチックな目元はあえてパーフェクトに仕上げず、にじませたかのようなスマッジ風に仕上げると良いと、アイリーンは話す。
彼女は「ランコム」“ル コル アイライナー ペンシル ブラック”を使用している。クレンジングの際は、同ブランドのオイル入りメイクアップリムーバーでしっかりオフ。
リップに関して彼女は、「シャーロット ティルブリー」や「リズ ワティエ」「メイクアップ バイ マリオ」、「ヌードエンヴィ」のリップライナーと、マットかつ保湿力のあるリップスティックを組み合わせている。カラーはヌードかピンクのリップをセレクト。
「私たちはいつも、リップライナーを濃く描きます。パメラはこのテクニックが、90年代に戻ったかのような気分にしてくれると話しています」と、アイリーン。2人はこの組み合わせを "パムのアイコンルック "と呼んでいる。
プラチナブロンドは自分でカラーリング
もちろん、パメラのシグネチャーともいえるプラチナブロンドのヘアスタイルなしには、彼女の美しさは完成しない。
映画『パメラ・アンダーソン、ラブ・ストーリー』の中でパメラは、近所のドラッグストアで「ガルニエ」のヘアダイキットを購入し、自身がカラーリストであることを証明している。
「本当です。彼女はいつもそうしています」と、アイリーンも同意している。
パメラはまた、最近一風かわったビューティーハックのひとつを公開。それはGストリングをシュシュとして使用し、いざというときに毛束感のあるアップスタイルを実現する方法を披露した。
「パメラは自分に何が似合うかを知っていて、おそれずに挑戦します。ヘアスタイリストが髪をセットしていると、"もっとアレンジしないと"と言って、『バルマン ヘアクチュール』のヘアスプレーを手に取って、自分でスタイリングしてしまうんです」
トレンドを追わず自分のスタイルを貫く
結局のところ、パメラにとって重要なのは、彼女がどう感じているかということだ。今彼女は、名声との関係について、自由かつ新たな感覚を受け入れています。
「平和に満ち溢れていて、微笑みが浮かんでいる表情は、いつだって最も魅力的です」と語るパメラ。実際、彼女のドキュメンタリー映画の公開後、“ブリーチブロンドのカラーリング”の検索が急増したと報告されている。
今、多くのTikTokのおすすめページが#PamCoreのチュートリアルで溢れかえっている。これは彼女が今でも、Z世代のスタイルアイコンとみなされていることがわかる。
「パメラはトレンドを追いません。彼女自身が常にトレンドセッターなのです。だから今、多くの人がTikTokで彼女のルックを再現しようとしているのです」と、アイリーンは締めくくった。
Realization : SAMANTHA SIMON、Translation & Text : Nathalie Lima KONISHI