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2024
515日()

新装いしづち出発進行 JR四国 8000系車両公開

 JR予讃線と瀬戸大橋線を走る特急電車8000系は、導入から30年以上たった今も現役だ。鼻の長い先頭車。カーブの多い四国の路線を走るために採用された振り子式。JR四国は自身の「顔」というべき車両の新装を4年計画で進めており、先ごろ工事が終わった3両を公開した。
 JR四国の多度津工場に鎮座する新装車両は、2014年投入の8600系と同じ色に染まっていた。04年以来2度目の新装だが、今回は特に内装を充実させており、ほぼ新車並みの仕上がりとなっている。
 23日のデビューを控えた「瀬戸の疾風」の進化をご覧あれ。(高橋宏幸)

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写真特集[新装いしづち出発進行 JR四国 8000系車両公開]車体カラー一新

写真特集[新装いしづち出発進行 JR四国 8000系車両公開]みかん柄シート

写真特集[新装いしづち出発進行 JR四国 8000系車両公開]開放的な車内に

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写真特集[新装いしづち出発進行 JR四国 8000系車両公開]高効率な足回り

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写真特集[新装いしづち出発進行 JR四国 8000系車両公開]砥部焼の調度品

写真特集[新装いしづち出発進行 JR四国 8000系車両公開]旅への出入り口

車体色が変わった新装8000系。銀のボディーの横側に流れるようなオレンジとグリーンの細いラインが目新しい。公開されたのは、主に松山―高松間の特急いしづちで使われるS編成車両だ

指定席はオレンジの演出。座席はみかん柄だ。座り心地を良くするためにシートが取り換えられている。自由席とともに床が木目調になったところも必見

車内は発光ダイオード(LED)の間接照明を採用。温かみのある開放的な雰囲気になった。荷物置きにも光を設ける配慮も

自由席では座席の布を張り替え、瀬戸内の海をイメージした柄に。喫煙所を廃した分、座席数が増えた。指定席とともにカーテンがロール式になり、窓側がすっきり

床下の電気系統は、従来よりも高効率な装置に換えた。ホームからでは見えにくいが、実は今回の新装の要ともいえる

(上)指定席では各座席の肘掛けにコンセントが設けられている。移動中にスマートフォンの充電ができて助かりそう(下)自由席のコンセントは窓側だけにある

やっと実現したトイレの水洗化。温水洗浄便座だ

洗面台がクリーニングされていた。砥部焼の手洗い鉢は以前のまま

デッキも一新。自由席の乗降口の扉は瀬戸内ブルー