3D撮影実績:インスタレーション作品のアーカイブ

 

インスタレーション(空間のアート)を3Dに残す

公益財団法人古川知足会が運営する古川美術館 分館爲三郎記念館(名古屋市、千種区)で開催された高北幸矢氏によるインスタレーション展『落花、未終景』の展示を3D撮影で記録として残させて頂きました。

古川美術館 分館爲三郎記念館入口

古川美術館 分館爲三郎記念館入口

3D撮影で「残らないものを残す」意義

現代美術の一つの表現技法であるインスタレーション(Installation )。

インスタレーションは、その空間全体が作品で、作品となる空間に観覧者が全身を囲まれ、空間全体を「体験」することができます。作品を見る人が、その空間を体験(見たり、聞いたり、感じたり、考えたり)する方法をどのように変化させるかを要点とする芸術手法を言います。

古川美術館 分館爲三郎記念館『大桐の間』 高北幸矢 インスタレーション展「落花、未終景」にて

古川美術館 分館爲三郎記念館『大桐の間』 高北幸矢 インスタレーション展「落花、未終景」にて

絵画や彫刻などといった芸術作品と異なり、インスタレーションは空間を演出することで芸術作品に仕上げます。「その時、その瞬間にしか体験できない」、という刹那的な空間体験がインスタレーションの醍醐味の一つでることは確かですが、一方でその空間は、展示期間を過ぎれば、また元の日常の空間に戻ってゆきます。

インスタレーションは、展覧会期間だけの表現なのです。

当然、会期が終われば、作品は撤去され、芸術作品として創りあげられた空間は消え去ってしまいます。

古川美術館 分館爲三郎記念館『浮観の間』 高北幸矢 インスタレーション展「落花、未終景」にて

古川美術館 分館爲三郎記念館『浮観の間』 高北幸矢 インスタレーション展「落花、未終景」にて

これまで、インスタレーションは動画や写真でしかその記録を残すことが出来ませんでした。

しかし、Matterport(マーターポート)による3D撮影技術により、インスタレーションを空間演出されたままVR(バーチャルリアリティ)の3D空間映像として記録・保管することができるようになりました。

古川美術館 分館爲三郎記念館『桜の間』 高北幸矢 インスタレーション展「落花、未終景」にて

古川美術館 分館爲三郎記念館『桜の間』 高北幸矢 インスタレーション展「落花、未終景」にて

確かに、実際の展示空間で感じる音、光、温度感、空気…。空間演出により五感を刺激されて得られる感覚をそのままVR映像で体験することまではできませんが、これまでの動画や写真といった部分的な記録方法と比較すれば、雲泥の差、より正確な、より展示空間を把握しやすい記録を残すことができます。

空間をそのまま記録として残すことができるMatterport(マーターポート)の3D撮影・編集技術は、今後のアートシーンでも大きな役割を担ってゆくことでしょう!

 

私たちDRIFT PHOTOGRAPHY(ドリフトフォトグラフィー)は、Matterport(マーターポート)社のオフィシャル認定パ―トナーです。

名古屋を中心に、日本国内・海外へ最先端の3D撮影・編集サービスをお届けします。

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Kazuki Takebe