退所直後の本木雅弘を映画「226」に起用、メリー副社長が横やり、映画プロデューサー「奥山和由氏」がジャニーズを“出禁”になったてん末

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「神」の手によって

 本木は「226」が公開される前年の88年、メンバーだったシブがき隊の解散とともにジャニーズ事務所を退所しているが、グループの解散を提案したのは本木だったと言われる。

「ジャニーズにとっては円満退所ではなかったのかもしれません。もしくは、退所したタレントが活躍することは、今後、歯止めがきかなくなるとでも考えたのか、それを確かめようと奥山さんは連絡が取れなくなくなったメリー氏にわざわざ会いに行ったそうです。新橋演舞場の舞台にメリー氏と森光子さんが観劇に来るという情報を得て、奥山さんは入り口で2人を待っていた。森さんがその場にいれば、穏やかに話ができるという思いもあったようです」

 松竹のトッププロデューサーだった奥山氏なら、同社が運営する新橋演舞場に有名人が来るとなれば、その情報を得るのは難しくない。

「入り口で2人を発見した奥山さんがメリー氏に話しかけたものの、一切無視されたそうです。森さんも2人の事情を知らないから、何もできなかった。奥山さんはそれまでメリー氏をアメリカ仕込みのビジネスマンとして、頼もしいとすら思っていたそうですが、一度機嫌を損ねた時の豹変ぶりには驚いていましたね。普段は頼もしい存在であるメリー氏が行き過ぎると、それは圧力となり、弱者の切り捨てにもなるわけです。彼女はこれまで奥山さんを仲間として認めていたのに、『226』のキャスティングをきっかけに彼女にとっては不都合な人物という烙印を押されたということです」

 奥山氏は「226」への本木の起用を決めた。彼は自決する青年将校を演じて評価を上げ、以後、役者としての人生を歩むことになる。奥山氏も彼を認め、94年公開の「RAMPO」(監督・黛りんたろう/奥山和由)や95年公開「GONIN」(監督・石井隆)など、自身が製作する作品で使い続けた。

 その奥山氏は、以下のような投稿もしている。

《巨大な金を産むジャニーズ帝国のトップは明らかにメリー氏だった。ジャニー氏ではない。メディアはそのメリー氏を神の如く扱った。その神は数字と金でメディアの人事にも影響を及ぼせたから。/そして「触らぬ神に祟りなし」の神となり、その「神」の手によって弟の巨大な犯罪は長期に渡り隠匿された。》(10月6日)

デイリー新潮編集部

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