元祖・韓流「チョー・ヨンピル」と統一教会の親密すぎる仲 “世界一不味いコーラ”を売っていた過去も

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「釜山港へ帰れ」のヒットで知られるチョー・ヨンピル(趙容弼[72])。韓国の国民的歌手であり、韓国人として初めて「NHK紅白歌合戦」に出場するなど、日本でも馴染みのある人物だ。ところが、当時所属していたレコード会社幹部によれば、「彼もまた統一教会と関わりがあった」という。

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 レコード会社幹部が振り返る。

「すでに韓国ではスターだったチョーさんが来日したのは1981年でした。翌年にCBSソニーと契約し、9月には韓国でもヒットした『釜山港へ帰れ』の日本語版でデビューしました」

「釜山港~」は、彼がNHKで歌ったことで注目され、ロック調の渥美二郎はじめ、美川憲一、増位山太志郎、日野美歌など16人がカバーする異常事態となった曲でもある。

「83年にNHKホールでデビューコンサートを開催しました。その次が中野サンプラザだったのですが、今でもあの時の光景が忘れられません」(レコード会社幹部)

 見知らぬ人物が会場に現れたという。

「統一教会(現・世界平和統一家庭連合)と国際勝共連合の日本の初代会長だった久保木修己さん(1931~1998)と、世界日報の方々でした。そして『あなたたちは我々と仲良くやれば、チョー・ヨンピルはもっと大きくなる』と言うのです」(同前)

 今さら説明の必要はないかもしれないが、国際勝共連合も世界日報も、統一教会の関連団体である。

「会場の入り口でも妙な光景を目撃しました。なぜか“高麗人参茶”と“メッコール”という飲料水が発売されていたのです」(同前)

 なぜ会場入り口でそのようなものが販売されていたのか。ジャーナリストの藤倉善郎氏が解説する。

世界一まずいコーラ

「チョー・ヨンピルは日本でもメッコールのCMに出演していました。80年代に日本各地の自販機で販売され、マニアの間で“世界で一番不味いコーラ”と呼ばれた商品です。コーラの麦茶割りとでもいうか、麦茶に砂糖と炭酸を入れたというか、口に含めばえもいわれぬ不快さが広がり、当時の子供たちの間では罰ゲームに使われたりもしました。高麗人参茶と並び、統一教会が日本での資金作りのために販売したもので、製造していたのも統一教会系企業の一和(イルファ)という会社です。韓国にある一和の建物を使って、合同結婚式が行われたこともありました」(藤倉氏)

 最近、目にしなくなったが、

「18年7月に販売が停止されたのです。理由は、販売した缶入りのメッコールが爆発したためでした。当時、イルファジャパンに聞いたところでは、『原因は特定できていないが、缶の構造の可能性がある』とのことでした」(同前)

 なんだ、もうないのか。

「いえ、最近になって販売を再開したようです。ちなみにAmazonでは3本セットで989円と、かなり割高です。もっとも缶は改良されていないそうなので、興味のある方は味と取扱いには気をつけたほうがいいようです」(同前)

 チョー・ヨンピルに話を戻す。レコード会社幹部は、統一教会と関わりを持つことはなかったという。

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