吉村府知事、“追っかけガール”が各地に出没 演説の最前列で「見えたらピースして」

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 人気だけは既に総理大臣級か。維新の会の副代表にして大阪府知事の吉村洋文氏(47)がひとたび姿を現わせば、その場は無味乾燥な演説会場から、アイドルの野外コンサート風に雰囲気が変わるという。彼を追って各地に「追っかけガール」も登場するが、その内実は……。

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 例えば、公示後初めての日曜日となった6月26日。吉村知事は川口市で埼玉選挙区立候補者の応援に駆けつけ、南下して都内に入り、赤羽駅、そして銀座の三越前で演説を行った。こちらは東京選挙区で出馬した、海老沢由紀候補の応援である。

「メチャクチャかっこよくない!?」

「まじスゴイ」

 吉村知事が、選挙カーの上でマイクを握ると、歓声を上げながら女性陣が最前列に乗り出してくる。そしてスマホを向けて動画を撮影。去り際には知事とグータッチをして大喜びする有様だ。

 そんな女性陣を注意深く眺めていると、川口・赤羽・銀座のいずれでも見た顔が……。ピンクブラウンに染めた髪を編みこんだ女性が、一心不乱にスマホを知事に向けている。

「私は東京に住んでいますが、都内で演説がある時は、だいたい見に出かけていますよ」

 とその21歳の女子学生は言う。

「純粋に吉村さんの顔が好きなんです。もともとジャニーズの追っかけをしていましたが、今は吉村さん。時々は関西にも行きますよ。22日と24日には京都や奈良に行って一日追っかけていました。夜行バスで往復するからそんなにお金はかからないです」

テレビタレント的要素

 大層ご執心のようだが、

「他にも吉村追っかけガールはいまして……」

 と言葉を継ぐのは、さる政治ライターである。

「知事は公示前から週末には全国に飛んで遊説をしていましたが、そこによく現れる『4人組』の若い女性がいます。彼女たちは“大阪から来ました、やで”“見えたらピースして”という紙を掲げて最前列に陣取っていましたね」

 昨年の総選挙でも吉村知事は引っ張りだこ。その余熱はいまだ続いているようである。

 もっとも、

「確かに若くてハンサムな部類ですから、人気はある。彼の顔をあしらったTシャツやマグカップも売られています」

 とは、府政に詳しいジャーナリストの吉富有治氏だ。

「ただ、それは“かっこいい”“かわいい”といった、テレビタレント的な要素に留まっていますよね。彼が全国的に名を売ったのはコロナ対策で、でしたが、結局、大阪は単位人口当たりの死亡者数が全国1位。『イソジンがコロナに効く』とか『国産ワクチンを作る』などと花火を打ち上げてはみるものの、いずれも立ち消えになった。知事の人気はせいぜい関西まで。関東まで巻き込んだ、大きなうねりにはならないのではないか」

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