【藤田平氏の眼】阪神 クリーンアップが開幕3連戦の悪い流れ引きずっている 大山、輝はボール球振りすぎ

 「阪神3-5DeNA」(2日、京セラドーム大阪)

 阪神はホーム開幕戦で痛恨黒星を喫した。先発の村上が3回7安打5失点(自責1)と乱れ、打線も試合をひっくり返すことができなかった。デイリースポーツ評論家・藤田平氏は苦戦の要因を「クリーンアップ」に求めた。

  ◇  ◇

 初回に村上がバックにも足を引っ張られて4失点。3回で早々と降板となったが、その後は救援陣が踏ん張って追加点を与えなかった。打線の奮起が望まれる展開となったが、肝心のクリーンアップに当たりが出ないと、なかなか得点力は上がってこない。3番・森下、4番・大山、5番・佐藤輝の3人で11打数無安打、4三振。これでは厳しい。25イニング連続無得点だった開幕カードの巨人3連戦の悪い流れを引きずっている。

 大山はボール球に手を出している。リーグトップの四球を選んだ昨季のような球の見極めができていない。オープン戦最後の3試合はコンディション不良で欠場した。まだ体調が万全ではないことが打撃にも影響していると思うが、そこは4番を打つ選手として言い訳にはできない。

 佐藤輝も大山と同じようにボール球を振っている。元々、好不調の波の激しい選手。本人もその波を小さくしようと、オフには米国にも渡ってフォーム改良に取り組んだということだが、開幕からここまでの打撃を見る限りは、まだそれが自分のものになっていないということだろう。

 森下は巨人3戦目で素晴らしいホームランを放ったが、彼も決していい状態ではない。気になるのは一発を狙いすぎているのか、大振りになっていることだ。思い切りの良さが持ち味でもあるが、だからといって、なんでもかんでも来た球を強振していても簡単に打てるものではない。試合展開やカウントに応じてヒットを狙っていくことも必要ではないか。

 昨季のようなロケットスタートとはいかず、苦しい開幕戦線になってきたタイガースだが、投手陣は駒がそろっているだけに、攻撃陣の復調が待たれる。中軸に当たりが出てくればつながりも出てくる。打線に波はつきもの。早く大きな波が来ることを願っている。

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