岡田阪神 最終決戦で日本一決める 「23-23」がっぷり四つ 青柳先発に「良かったやん、投げれて」

 「SMBC日本シリーズ2023、オリックス・バファローズ5-1阪神タイガース」(4日、京セラドーム大阪)

 第6戦が行われ、阪神はオリックス・山本に完投を許して敗戦。対戦成績は3勝3敗のタイとなり、5日に行われる第7戦の勝者が日本一の座に就くことになった。第6戦を終えて両軍のトータルスコアが「23-23」と全くの五分となった中、岡田彰布監督(65)は総力戦で第7戦に挑む構え。岡田阪神の集大成をぶつけて、1985年以来、38年ぶりとなる頂点を奪取する。

 オリックスファンの歓喜が聞こえる中、岡田監督は悔しそうに口を開いた。第1戦で攻略した山本に完投を許し、関西シリーズは3勝3敗のタイに。38年ぶりの日本一は第7戦へ持ち越しとなった。

 「最初はようなかったみたいやからなあ、ようなかったやろ?まあ、あの後やな。(五回の紅林の)ホームランの後やな」

 二回、ノイジーの日本シリーズチーム1号となるソロで幸先よく先制。だが2点目が遠く、なおも続いた2死満塁から近本は空振り三振。1-2の四回はエンドランを絡めて1死一、三塁のチャンスを作ったが、坂本は空振り三振。好調・近本も右飛に。プレー直後はフェンスに跳ね返ったようにも見え、岡田監督はすぐさまのリクエスト要求。だがリプレー検証でも判定は覆らなかった。

 序盤に決定打を欠き、「だから最初に崩したいよな」とぽつり。六回以降、ギアを上げた右腕の前に打線は沈黙。第1戦は六回途中7得点と打ち崩した相手に、敗れる結果となった。

 「まあ、そんなん今さら言ってもしゃあないよ。今頃言うても。またピッチャーが変わるんやから。もう1年ぐらい会えへんわ」

 試合後、岡田監督の頭は第7戦へ切り替わっていた。先発はエース・青柳だ。18年ぶりVロードは3月31日・DeNAとの開幕戦、京セラドームから始まった。指揮官も“岡田節”で背中を押した。

 「投げる以上は全力で抑えるだけやんか。途中抜けたけど1年間投げとったピッチャーやから。登板が明日になっただけやろ。良かったやん、投げれて」

 オリックスの先発は左腕・宮城。第2戦は6回4安打無得点に封じられ、黒星を喫した。難敵を攻略して日本一となれば、最高のシナリオだ。ただ、岡田監督は宮城対策について「まだ聞いてないから分かれへん」と多くを語らず、けむに巻いた。両軍6試合計のスコアは「23-23」と全くの互角。「まあしょうがないやんか、そんなもん、3勝3敗なったら」。もう最後の一戦に勝つだけだ。死力を尽くして、悲願の日本一を奪い取る。

 ◆前回関西シリーズも… くしくも南海と対戦した前回関西シリーズの1964年も第6戦までの総合スコアが「19-19」で全く同じだった。そして3勝3敗で迎えた第7戦で阪神は「0-3」で敗れてしまった。

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