「超ＲＩＺＩＮ／ＲＩＺＩＮ．３８」（２５日、さいたまスーパーアリーナ）

　元ボクシング５階級制覇王者のフロイド・メイウェザー（４５）＝米国＝が、総合格闘家の朝倉未来（３０）＝トライフォース赤坂＝とボクシングルールに準じたエキシビジョンマッチで対戦。メイウェザーが２回、右ストレート一発でＴＫＯ勝ちし、強さを見せつけた。

　５０戦５０勝の最強ボクサーと、〝路上の伝説〟と呼ばれる総合格闘家の戦い。来日後、メイウェザーは連日のように豪遊する様子が報じられ、「遊びに来ているんだ。ボクシングは息をするようなもの」と余裕をのぞかせていた。この日の試合前も大会開幕セレモニーの選手紹介には登場せず、マイペースで会場入りした。

　１回は様子を見るように朝倉に打たせたメイウェザー。だが、２回終了間際、鋭い右ストレート一発を合わせると、朝倉は意識がもうろう。レフェリーが試合を止めた。

　メイウェザーは前日２４日も「対戦相手の映像も見たことない。相手の名前も知らない。ルールも知らない」と、朝倉の挑発を一蹴。４５歳ながら、世界の猛者を倒し続けてきたテクニックで朝倉の挑戦を受け止めた。

　メイウェザーが圧倒的に有利とされるなか、「顔がボコボコになっても強烈なのを入れてやろうと思っている。パンチ力は俺の方が強い」と、強気な姿勢を示していた朝倉。１回はボディ、ストレートにフックに合わせるなど、引かずに手数を出した。格闘技ファンの注目も集めた一戦だったが、メイウェザーの壁を崩すことはできなかった。