高田延彦“怪演”映画『大名倒産』で眉毛フッサフサ旗本役「演技の黒帯目指してますよ」

 映画「大名倒産」で怪演を見せる高田延彦
 眉毛が特徴的な小池越中守を演じる高田延彦
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 元プロレスラー、総合格闘家でタレントの高田延彦(61)が、神木隆之介主演の映画「大名倒産」(公開中)で江戸幕府の旗本・小池越中守(えっちゅうのかみ)役を怪演している。名優・佐藤浩市と対峙(たいじ)するシーンもあり、このほど、デイリースポーツのインタビューに対し、アウェーでの戦いを回想。現役復帰を目指し特訓中の柔術に例え、演技の“黒帯”も取得すべく燃える心情を明かした。

 見た瞬間にツッコみたくなる、フッサフサの眉毛。越中守のビジュアルが鮮烈だ。現場に入ってからどんどん毛量を増やされたと明かし、高田は「監督が『ちょっと弱いなぁ。もっとほしいね!』って、もっさり増やされた。すごいインパクトで、できることなら、そのまま暮らしたかったくらいお気に入りだね」と笑う。

 映画は突如、殿様となった主人公が、藩の大借金をさまざまな知恵と節約術で打開していくコメディー。かつて48時間飲み続けた酒豪伝説を持つ高田だが、撮影中は禁酒を徹底。秋の京都で枕元に台本を置き、ほとんどの時間をセリフ覚えに費やしたという。

 中でも先代藩主役の佐藤と2人きりのシーンは気合が入った。トイレでも風呂でも車中でもセリフを独りごち「相手は横綱級。よし行くぞ!って感じだったね。でも、ヘビににらまれたカエル。宙に浮いてた。ベストは尽くしましたけどね」と“激闘”を振り返る。

 現事務所に所属した約20年前。半年ほど続けた演技レッスンで、関係者に「向いてないからやめましょう」とぶっちゃけられた。技巧は本職にかなわないが、プロレスラー時代からの華が持ち味。その後に大河ドラマや朝ドラも経験し、存在感で魅せてきた。

 2002年の現役引退後は格闘技から一線を引いた。「1回も人と取っ組み合いをしたことがなかった」が、18年に心境が変化。柔術に目覚め、週3~4回のトレーニングを続けている。

 1997、98年にヒクソン・グレイシーとの歴史的な2連戦で苦汁をなめた柔術と運命的な“再会”を果たし、「ある日、急に『取っ組み合いたいな』と欲求が湧いたんだよね。ヒクソンが柔術だったから、今のうちにあの強さを自分が経験したいと思った。できればアメリカの大会に出て、メダルがほしいね」とコンディションを整える日々だ。

 「柔術は紫帯だけど、演技はまだ白帯。どっちも黒帯を目指してますよ。場慣れも必要だから、今回みたいな“ビッグマッチ”を組んでもらって、白だけは脱出したいね」。還暦を過ぎてなお、闘魂は燃えていた。

 ◆高田延彦(たかだ・のぶひこ)1962年4月12日生まれ、神奈川県出身。80年、新日本プロレス入門。81年デビュー。92年、プロレス大賞MVP。96年、同年間最高試合賞。97年、ヒクソン・グレイシー戦で総合格闘技デビュー。02年引退。PRIDE統括本部長として「出てこいや!」の名ゼリフを残す。「ハッスル」の高田総統は友人という設定。俳優としては大河ドラマ「功名が辻」、「風林火山」、連続テレビ小説「瞳」などに出演。妻は向井亜紀。

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