テレ東・竹崎由佳アナ「世界卓球」で進行役 “たけしの娘”「集大成」パリへ転がり続ける
「世界卓球 2022」が中国・成都で30日に開幕する。最終日の10月9日まで熱戦を伝えるテレビ東京で進行を担当するのが竹崎由佳アナウンサー(29)。東京五輪の担当アナウンサーを務めた同局の“スポーツの顔”だが、極度の運動音痴でも知られる。子役時代に映画「血と骨」で北野武演じる主人公の娘役を務めた異色の経歴の持ち主。素顔に迫るとスポーツ愛があふれ出した。
東京五輪で3つのメダルを獲得した伊藤美誠選手らが4年ぶりの団体戦で世界一を目指す今年の世界卓球。2019年からBSテレ東「卓球ジャパン!」を担当し、選手たちを追ってきた竹崎アナを支えるのが自作の取材ノートだ。
入社2年目からA5サイズのノートに試合のポイントを書き込み、選手のコメントを付箋で貼り付けている。付箋は進行台本に移動させるなど機動力を発揮。「記憶力がよくないので、準備しておかないと不安でしかたなくて、もう6年くらいそうしてます」と“相棒”とともに東京五輪や北京五輪などの大舞台を経験してきた。
同局のスポーツの顔として活躍するが、本人は「テレ東イチ運動音痴の女性アナ」の異名を持つ。披露したタップダンスをさまぁ~ずに「ダサタップ」と命名され、ドタドタとしたオジサン走りが話題になるなど逸話には事欠かない。学生時代には体育で同じチームになった同級生からブーイングが起こるほどで「トラウマですよね。こんなに自分がスポーツを好きになるとは思っていなかったです」と照れ笑いする。
幼少期に地元・大阪の劇団に所属し、小6のとき「血と骨」で“たけしの娘”を演じるなど活躍。大学卒業後の15年に入社したのは関西テレビだった。
16年のリオ五輪に向けてアスリートたちを追う中で「声を聞いていくと、本当に選手たちは人生をかけて挑んでいる。そこから人にフォーカスして、のめり込んでいきました」とスポーツの魅力に開眼。五輪の現地取材を求めてテレ東の新卒採用試験を受け、転職したのが17年のことだ。東京で夢をかなえ、2年後のパリを集大成と位置づける。
座右の銘であるイギリスのことわざ「転がる石に苔むさず」を胸に「選手たちのストーリーが続いていく中で、パリまでの試合は取り逃しなく全部見て、集大成として出し切りたい思いがあります。転がり続けたいです。転がって落ちちゃうと大変なので、コントロールしていきながら」と燃えている。
◇竹崎由佳(たけざき・ゆか)1992年12月16日生まれ。大阪府出身。礼儀作法を身につける目的で幼少期から劇団に所属し、子役として活動。中学1年生のときにホリプロタレントスカウトキャラバンで大阪代表となる。2017年にテレビ東京入社。「FOOT×BRAIN」「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」などを担当する。A型。フルマラソン完走経験がある。