寺尾聰 旭日小綬章「100%宇野重吉から教わった」

 政府は3日付で2018年秋の叙勲受章者を発表した。俳優で歌手の寺尾聰(71)、歌手の五木ひろし(70)、人気ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズの音楽を手掛けた作曲家すぎやまこういちさん(87)らに旭日小綬章が贈られる。寺尾らは都内で会見、喜びを語った。受章者は桐花大綬章2人、旭日章976人、瑞宝章3103人で計4081人。

 都内で会見した寺尾は、08年の紫綬褒章に続く叙勲に「大変光栄でうれしく思います。71年間生きてきて、トータルしていただいたという感じ」と笑顔を見せた。

 俳優の宇野重吉さんの長男として生まれ、「ザ・サベージ」の一員として66年にデビュー。68年「黒部の太陽」で銀幕デビューを飾り、ドラマ「西部警察」、黒澤明監督作品「乱」、黒澤門下の小泉堯史監督(73)の「博士の愛した数式」などに出演。ソロ歌手としても81年に「ルビーの指環」で日本レコード大賞に輝いた。寺尾は石原裕次郎さん、黒澤監督、小泉監督ら多くの出会いに感謝。

 基礎は「俳優の師匠で芝居の神様」という父から学んだ。「100%、宇野重吉から教わった。外に出て新しく教わったことはありません。子供のうちから家で見聞きした。俳優になった後、いろんな先輩から話を聞いたとき『これ知ってる』と思うことばかりだった」と偉大な父への畏敬の念を吐露した。

 「“かっこいいジジイ”になりたい。かっこいいとは形じゃなく、真剣に面白い男を演じること」と今後への思いを明かした。

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