大相撲 十両復帰の伯桜鵬が白星スタート「結果で恩返ししたい」

 初日を白星で飾った伯桜鵬(撮影・坂部計介)
 土俵入りする伯桜鵬(手前右から2人目)=撮影・坂部計介
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 「大相撲春場所・初日」(10日、エディオンアリーナ大阪)

 2場所ぶりに十両に復帰した伯桜鵬(宮城野)が、北磻磨(山響)を上手投げで破って白星発進を決めた。

 所属する宮城野部屋が、北青鵬(引退)の暴行問題で揺れ動く厳しい状況で迎えた本場所。初めてマゲを結って土俵に上がったが「前に出たことが良かった。マゲを結ったというより、きょうの一番に勝てたのがうれしかった」と取組後も厳しい表情を崩さなかった。

 大阪入りしてからは稽古場に関係者以外は立ち入れず、力士たちも外出を制限された。「もちろん、異例ではあるけれど、自分のやることは変わらない」とひたすら稽古に集中してきたという。幕下陥落の原因となった手術した左肩の状態は、「先場所よりは全然いい。倍以上良くなっている」と着実に回復していることを強調した。

 宮城野親方(元横綱白鵬)に代わって、師匠代行を務める玉垣親方(元小結智乃花)についても、「全く関係ないのに、自分たちと同じように自粛した生活を送っていただいた。感謝の気持ちしかない。(宮城野親方とともに)師匠が2人いる、そういう気持ちです。自分たちは結果でしか恩返しできない」ときっぱり。宮城野部屋の処遇に関しては春場所後にも決まるが、このあとも決して楽ではない道のりが続くことが想定される。「自分のやるべきことは部屋を引っ張っていくことだと思う」と部屋頭の自覚をにじませた。

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