「卓球・全日本選手権」（２８日、東京体育館）

　女子シングルス準々決勝が行われ、現役最多５度の優勝を誇る東京五輪代表の石川佳純（２９）＝全農＝が、佐藤瞳（２５）＝ミキハウス＝を４－１で撃破し、２年ぶりの４強入りを決めた。準決勝はパリ五輪代表選考ポイントでトップを独走している早田ひな（２２）＝日本生命＝と激突する。

　石川は第１ゲームこそ落としたものの、そこから立て直して４ゲーム連続で奪取。難敵カットマンを攻略し、逆転勝利で大会最終日に駒を進めた。早田戦に向けて「まずは自分が持っているものを思い切り（出して）ベストを尽くすこと。苦しい試合はいっぱいやってきたので、これからは自分のベストを尽くす、それだけです」と、力を込めた。

　前日の６回戦は、前年に敗れていた加藤美優（吉祥寺倶楽部）にマッチポイントを握られながらも執念の粘りで追いつき、４－３で大逆転勝ち。「劣勢でも最後まで諦めずに粘って戦えた。今日は自分を褒めていい」と胸を張り、「苦しい試合をものにできて勢いに乗れる。年齢に関係なく相手にぶつかっていきたい」と気を吐いていた。