軽自動車と普通車。その2つにはどのような違いがあるのでしょうか?このページでは、「軽自動車」とダイハツがメインに扱う、普通車の中でも小さめの「コンパクトカー」と呼ばれるカテゴリーの違いをわかりやすく解説します。

1.サイズの違い

「軽自動車」特徴とメリット

 

軽自動車のサイズは、長さが3,400mm未満、幅が1,480mm未満、高さが2,000mm未満となっています。小さいボディの軽自動車が持つ一番のメリットは、取り回しがしやすく狭い道もラクラク走れることで、ガソリン車の中では燃費が比較的優れているのが特徴です。また、普通車と比べて税金が安いため、維持費を安く抑えることもできます。さらに隠れたメリットとして、駐車場で両隣の車と距離を取ることができるため、お子様の乗り降りや荷物の積み下ろしをよりスムーズに行うことができます。軽自動車はまさに暮らしに寄り添う車であると言えます。

「コンパクトカー」特徴とメリット

普通車サイズ 

コンパクトカーは法律上5人乗ることができるのがポイントで、4人しか乗れない軽自動車とは実用面で差があります。乗り心地の部分でもメリットは多く、タイヤ同士の距離が軽自動車より離れるので、段差を乗り越えた際のボディの揺れが小さくなります。エンジンと室内の距離も軽自動車より遠くなる為、室内騒音の部分でもメリットがあり、総合的に長距離を走っても疲れにくいのがコンパクトカーのメリットと言えます。

2.エンジンの違い

排気量

軽自動車用エンジンと、コンパクトカー用エンジンでは「排気量」が異なってきます。排気量はccで表されます。軽自動車エンジンの排気量は660cc以下と定められており、普通車は3000cc位までのエンジンが一般的です。コンパクトカーでは1000cc〜1500cc程度のエンジンを搭載する場合が多く、ダイハツでは、軽自動車用に660ccのエンジンが2種類、コンパクトカー用に1000ccのエンジンが2種類、1200ccのエンジンが1種類、合計5種類のエンジンが用意されています。

ターボ機構

ダイハツでは660ccエンジン、1000ccエンジンにそれぞれ2種類のエンジンを用意していますが、その2種類の違いは「ターボ機構が有るか無いか」になります。ターボ機構とは、エンジンに圧縮した空気を送り込む事ができる扇風機のような機構のことで、ターボエンジンは沢山の空気と一緒に沢山のガソリンを燃やす事ができる為、同じ排気量の車に比べて、よりパワーを得る事が出来ます。ダイハツの660ccターボエンジンは1000ccエンジン並みのパワーを実現、1000ccターボエンジンは1500ccエンジン並みのパワーを実現しています。一方、沢山のガソリンを燃やす為、同じ排気量のターボなしエンジンより、やや燃費が悪くなるのが欠点です。街乗りメインならターボ無し、遠出や山道を走る機会があるならターボエンジンがおすすめです。またご購入の前にぜひ店舗でご試乗いただく事をオススメします。

3.維持費の比較

実際に2023年5月にお車を購入し、最初の車検を迎える直前までの維持費を計算したものが下記の表です。

実際の維持費

車種 タントX トールG
車両本体価格 1,540,000円 1,753,500円
カテゴリー  軽自動車 小型乗用車
排気量 658cc 996cc
車両重量 910kg 1080kg
WLTCモード燃費(km/L) 22.7km/L 18.4km/L
自動車税(購入時残月分) 20,800円
自動車税(2024年4月分) 10,800円 25,000円
自動車税(2025年4月分) 10,800円 25,000円
自動車税(2026年4月分) 10,800円 25,000円
環境性能割 0円 43,000円
自動車重量税 3,700円 36,900円
自賠責保険 24,010円 24,190円
税金関係の維持費 60,110円 199,890円
3万km走行時の維持費 258,347円 444,455円

※税金金額は2023年3月時点の金額です。1L 150円にて計算しています。※自動車税は4月1日時点の所有者に1年分課税されます。普通乗用車の新規登録の場合は、登録日の翌月から翌3月31日分までが対象期間となり、月割計算により課税・還付されます。※環境性能割の税率は、自動車の燃費性能等に応じて、自家用の登録車は0~3%、営業用の登録車と軽自動車は0~2%になります。※自動車重量税は、自家用乗用車ならびに自家用軽乗用車は、新車購入(新規登録・届出)時は初回車検時まで3年分納税します。

 

車種によって金額は大きく異なりますが、タントとトールの比較では3年間で約18万円の差となりました。月割で計算すると、タントに月5千円程プラスでコンパクトカーが乗れる計算になります。コンパクトカーのゆとりの走りと乗り心地を体感してみるのもオススメです。また、ガソリン代が維持費に与える影響が大きいことも分かります。無駄な暖気や、急発進を減らすだけでも維持費を抑えることができます。

4.ダイハツのコンパクトカー

ダイハツは軽自動車を代表とするメーカーですが、ダイハツにも魅力的なコンパクトカーが沢山あります。ぜひお店でその魅力に触れてみてください。

ダイハツのコンパクトカー

(長さ3995mm、幅1695mm、高さ1620mm

ロッキー

今大流行中のSUVカテゴリーに登場した、コンパクトSUVがロッキーです。コンパクトなサイズながら、堂々としたスタイリングを実現。室内の広さ、荷室の広さもコンパクトカーとは思えない広さで、発売以降大人気の車です。

搭載エンジン

1200ccエンジン(ガソリンモデル2WD、e:smartハイブリッドモデル)
1000ccターボエンジン(ガソリンモデル4WD)

(長さ3650~3680mm、幅1665mm、高さ1525mm)

ブーン

世のコンパクトカーよりもさらに一回り小さめで、小回り性能や燃費性能に優れたモデルです。街乗りで、軽自動車プラスαのゆとりを感じることができるモデルです。また可愛らしい見た目で女性からも人気の高いモデルです。

搭載エンジン

1000ccエンジン

(長さ3700~3705mm、幅1670mm、高さ1735mm)

トール

ブーンをベースに高さ方向に背を伸ばした車がトールです。1735mmも高さがあり、小さなお子様は室内で立てるほどです。スライドドアを装備しているので使い勝手も抜群です。箱型ボディは車両感覚を掴みやすいのも特徴です。

搭載エンジン

1000ccエンジン
1000ccターボエンジン