『ハリー・ポッター』出演者17人の当時と現在【2023年最新版】

制作チームが最もキャスティングに困ったと言われているのが、主人公ハリー・ポッター役。切羽詰まっていたところ、イギリスのテレビドラマに出演していたダニエルがクリス・コロンバス監督の目に留まりました。

ダニエルの両親は、当初は出演に反対をしていたそう。そこでオーディションに参加してもらうべく両親を説得した結果、4万人以上の応募者の中からダニエルが選ばれました。

『ハリーポッター』が終了後、ダニエルが役を引き受ける際に基準にしていることは、“楽しさ”だそう。

最近では両手に拳銃を固定されたプログラマーを演じた『ガンズ・アキンボ』（2021）をはじめとする、ユニークな作品に出演することも。また、映画『キル・ユア・ダーリン』（2013）で共演した女優エリン・ダークと10年以上交際中。第一子の誕生が発表されました。

原作本の大ファンで、ハーマイオニーに共感していたというエマ。同窓会『ハリー・ポッター20周年記念：リターン・トゥ・ホグワーツ』(2022）では、コロンバス監督が「エマは大人よりも賢かった」と認めるほど、真面目で賢い役柄同様に聡明だったとか。

その後は、名門ブラウン大学を卒業。アクティビストとしても知られる彼女は「UN Women親善大使」にも選ばれています。女性やLGBTQ+コミュニティのサポートを表明しており、原作者J・K・ローリングのトランスジェンダーに対する差別的発言にも苦言を呈している役者の一人。

さらに、サステイナブルファッションにも力を入れている彼女は、今年末までケリング社の独立取締役を務めていました。

実写版『美女と野獣』（2017）や『ストーリー・オブ・マイ・ライフ／私の若草物語』（2020）でも高い評価を得ています。

『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』でメガホンを取ったアルフォンソ監督が、ダニエルとエマ、そしてルパートにレポートの課題を出すも、「ロンなら提出しない」という言い訳で一人だけ提出しなかったという逸話の持ち主でもあるルパート。

最近のインタビューでも「ロンは僕の第二の名前」というほどロンと同一人物化されているんだとか。

『ハリー・ポッター』出演後は主にテレビドラマで活躍。主演作でエグゼクティブ・プロデューサーを務めたことも。また、エド・シーランの楽曲「レゴ・ハウス」（2011）のMVでは、エドのストーカーを演じ話題になりました。

私生活では、2011年から交際している女優ジョージア・グルームとの間に2歳の娘がいます。

大きくて強くも優しいハグリッドを演じたロビー。生涯で100作以上もの作品に出演した大物俳優でありながら、出演していた子役たちに慕われていた彼。

2022年に多臓器不全でこの世を去り、以前から糖尿病などを患っていたことが伝えられました。

彼が亡くなった後、 エマは「最も愉快な親戚のおじさんのような人。そして、大人になってもずっと優しく接してくれ、気にかけてくれた人」と追悼メッセージを送り、他の子役たちも同じように彼への愛を綴りました。

“名前を呼んではいけないあの人”を演じていたのは、『嵐が丘』（1992）や『メイド・イン・マンハッタン』（2002）などで知られ、すでにアカデミー賞ノミネート俳優だったレイフ。

オファー時は、あまり作品を知らなかったレイフでしたが、親戚の子供たちの反応を見て、真剣に出演を考えたのだとか。

ヴォルデモートに変身するのには、鼻をCGで消し、メイクにはなんと2～3時間もかかっていたことが明かされています。また、「アクション」がかかった後のレイフに共演者が恐怖を感じていたことも伝えられているそう。

『ハリー・ポッター』出演後は『007』シリーズや『ヘイル、シーザー！』（2016）、『レゴバットマン ザ・ムービー』（2017）、『ザ・メニュー』（2022）に『キングスマン』（2021）など、あらゆるジャンルの作品に出演。

ハリーのライバル、マルフォイを演じたトム。役のために色白の肌を焼かないよう努力し、トレードマークの金髪は10日おきに染めていたそう。

エマ・ワトソンの初恋の相手として知られている彼ですが、マルフォイという悪役を演じたことで、実生活の恋愛が難しかったと明かしたこともあります。それでも『ハリー・ポッター』出演後も『猿の惑星：創世記』（2011）、『ザ・フラッシュ』（2023）や『グリーン・デイズ』（2017）など様々な作品で悪役を演じ続けている名脇役のひとりです。

自信が演じているキャラクターについては、「悪人を人間味あふれるキャラクターにすることが楽しいんです」と話しています。

ロンの妹で、ハリーの結婚相手となるジニーを演じたボニー。9歳で女優デビューした彼女は、その後ロンドン芸術大学へ通い、映画とテレビについて勉強。女優として活動する傍ら、ミュージックビデオやCM、ショートフィルムなどの監督としても活躍しています。

そして彼女が何より力を入れているのが、「環境保護活動」。「グリーンピース」のアンバサダーを務め、環境のために自宅でできる小さなことなどについて綴った本『Go Gently : Actionable Steps to Nurture Yourself and the Planet』も出版しています。

また、プライベートでは2022年にアンドリュー・ロココと結婚しています。結婚式はエコロジーセンターで挙げ、着用したドレスは100年もののヴィンテージドレスでした。

5作目から登場するルーナ役の公開オーディションに参加し、約1万5000人の中から見事役を勝ち取ったイヴァナ。

実は、映画出演前にはファンサイトでファンフィクションを書いていたというほど、原作本の大ファンだった彼女。のちに出版された自伝本『The Opposite of Butterfly Huntin』では、11歳で摂食障害と診断され、J・K・ローリングに「『ハリー・ポッター』が唯一の逃げ道」だと綴った手紙を送ったところ、何度かやり取りをする文通相手になったと明かしています。

『ハリー・ポッター』出演後は、ショートフィルムやテレビドラマ、演劇に出演。また、動物愛護とヴィーガンのアクティビストとして活動し、それらに関連するアンバサダーを務めたり、ポッドキャストをホストをしたりしています。

ヴィーガンで動物実験を行っていない美容製品のサブスクボックス会社を立ち上げた傍ら、サーカスに興味を持ちエアリアルフープなどのトレーニングも受けたという多彩な才能の持ち主。

ロンのお兄ちゃんたちを演じていた双子のジェームズとオリバー。トム・フェルトンと同じく、役柄のために髪の毛を染めていたそうで、本来は赤毛ではなくダークブラウン。

『ハリー・ポッター』出演後も双子として映画に出演することがあるほか、共同でヴィーガンのチョコレートブランド「The Wizards Magic」を立ち上げるなど、活動を共にすることが多い様子。

最近は『Fantastic Friends』（2022）というトラベル系ドキュメンタリー番組を制作し、共演者には『ハリー・ポッター』でお馴染みボニー・ライトやイヴァナ・リンチなどをゲストに迎えています。

ハリーの意地悪な従兄弟ダドリー役を演じたのはハリー・メリング。

未だに、インタビューなどで『ハリー・ポッター』について聞かれることに対しては、「『ハリー・ポッター』のような素晴らしい作品に出演できたことは大変感謝している」と前置きしながらも、「10歳の時の仕事についていまだに質問されることには驚く。今の仕事について話したいとも思う」と複雑な心境を明かしています。

『ハリー・ポッター』出演後もコンスタントに映画やドラマに出演し、最近では大きな話題となった『クイーンズ・ギャンビット』（2020）に出演。

グリフィンドールの寮監で、副校長のマクゴナガル先生を演じたのは、イギリスを代表する大女優のマギー・スミス。

アカデミー賞にエミー賞、そしてトニー賞も受賞している彼女は、エリザベス女王からデイムの称号を授与されています。

『ハリー・ポッター』に出演した頃にはすでにキャリア45年以上で、『天使にラブ・ソングを…』（1993）や『眺めのいい部屋』（1987）などが代表作。そして、『ハリー・ポッター』出演後には『ダウントンアビー』（2010）のドラマと映画で貴族のバイオレットを演じ、その一見冷たくも実は暖かい、そして人間味溢れるキャラクターが大人気に。

ドラマ『ダウントンアビー』終了後には『ミス・シェパードをお手本に』（2015）でホームレスの女性を演じたことも大きな話題となった。

一作目に出演したときは11歳だったアルフレッド。演劇の経験はあったものの、映画出演は初めてだった彼は、「『ハリー・ポッター』はこの業界のことを学ぶ場所として本当に素敵な現場でした。子役たちにとっては新しい世界でしたが、大人たちはしっかりと私たちのことを見守りサポートしてくれていましたから」と振り返っています。

シリーズ終了後は、演劇版『ロミオとジュリエット』でロミオを演じるなど、ルーツである演劇を中心に活躍中。

また、エミー賞など多数の賞を獲得した人気ドラマ『殺人を無罪にする方法』でウェス役を好演しました。今後も放送予定のドラマなどが控えています。

内向的なネビルを演じたマシュー。実は、体型を再現するためのファット・スーツを着用していたそう。2015年に＜Attitude＞誌の企画で上半身の筋肉を見せたときには、そのギャップが大きな話題になりました。

多数の賞を受賞したドラマ『ハッピー・ヴァレー』（2014）や『リッパー・ストリート』、人気映画の『世界一キライなあなたに』（2016）などに出演しています。

また、ラグビーの大ファンであるマシューは、地元チーム「リーズ・ライノズ」のポッドキャストでホストの1人を務め、チームが率いるチャリティ団体の副会長も務めている。

ハリー・ポッターの初恋の相手を演じた、香港系スコットランド人のケイティ。シリーズ4作目からの加入だった彼女は、キャスティングが発表されたときに、シリーズのファンから多くの人種差別を受けたことを後に告白しています。

最近のインタビューでは「私は他人よりも優れていないし、誰も私よりも優れていない」や「この世からなくなってほしいものは、他人を憎む能力」などと答えています。

多数のイギリスのテレビドラマに出演しているほか、アニメ『アーケイン』（2021）でのケイトリン役が高評価を得ています。

セドリックの死には衝撃を受けたファンも多かったはず。そんな役を演じたのは、のちに大ヒットシリーズ『トワイライト』で主人公エドワードを演じるロバート。

さらに、昨年公開された『THE BATMAN-ザ・バットマン-』（2022）ではバットマンを演じ、すでに続編が決定しているだけでなく三部作になる可能性が高いとの情報も。こうしてロバートは再びシリーズ作で大活躍中。

魔法薬学の先生で、最後に実はハリーを守っていたということが明らかになるスネイプ先生。彼がハリーを守るきっかけや心情を撮影の初期段階から知っていたのは、全てのクルーの中でアランたった一人だったそう。

『ハリー・ポッター』出演前は『いつか晴れた日に』（1996）や『ロビン・フッド』（1991）などに出演。またシリーズ進行中には『ラブ・アクチュアリー』（2004）でトレローニー先生役のエマ・トンプソンと夫婦役を演じました。

2016年、膵臓がんが発覚してから1年も経たずに亡くなったと伝えられているアラン。

『アリス・イン・ワンダーランド / 時間の旅』（2016）と『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』（2016）が遺作となりました。

占い学の教授で、ハリーを選ばれし者にしたトレローニー先生を演じたのは、すでに女優としても脚本家としても、名の知れていたオスカー女優のエマ・トンプソン。

代表作に『いつか晴れた日に』（1996）や『ラブ・アクチュアリー』（2004）があり、両作品でアラン・リックマンと共演しています。また、エマ・ワトソン主演の『美女と野獣』（2017）ではポット夫人に扮しました。

カメレオン女優であるエマは『ハリー・ポッター』出演後、『クルエラ』（2021）でバロネス、『メン・イン・ブラック』シリーズではエージェントO、『ウォルト・ディズニーの約束』（2013）でP.L.トラヴァースを演じました。

62歳でヌードシーンを撮影した『Good Luck To You, Leo Grande（原題）』を通して、それまで自信を持てなかった身体に対しての考え方が変わったと明かしたことも話題に。最新出演作『マチルダ・ザ・ミュージカル』（2022）でのトランチブル校長役も注目されています。

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