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知っておきたい!世界で活躍するトランスジェンダーモデル10

時代を牽引する美しきスターたちをご紹介!

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知っておきたい!世界で活躍するトランスジェンダーモデル10
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2020年7月、アメリカの週刊誌『スポーツ・イラストレイテッド』の水着特集に、史上初のトランスジェンダーモデルとして、ヴァレンティーナ・サンパイオが起用されたことが話題に!

ここ数年、多くのブランドがトランスジェンダーモデルを起用したりと、ジェンダーの多様性に対して徐々にオープンになりつつあるモデル業界。そこで今回は、世界で活躍するトランスジェンダーモデルたちをご紹介していきます。

1

ハンター・シェーファー

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18歳で大手モデルエージェンシーの「エリート」と契約し、ディオールやミュウミュウなどトップメゾンのランウェイを歩いてきたハンター・シェーファー。

昨年には、ゼンデイヤ主演の大ヒットドラマ『ユーフォリア』で、トランスジェンダーの役を演じ、俳優デビューも果たしました。

そんなハンターは、<North Carolina Public Radio>のインタビューで、7年生(日本の中学1年生)の頃にジェンダーに関する違和感を抱いたことを告白。

「以前はシスジェンダー(性自認と身体的性が一致しているセクシュアリティ)だと思われることで、『男性ではなく女性に見えるんだ!』と安心していました。けれど、今は自分のノンバイナリーな部分を自覚しているから、正しく理解されたいと思うようになった」

「私はシスジェンダーではないということを人々に知ってもらいたい。トランスジェンダーであることを誇りに思っている」

2

ネイサン・ウェストリング

2019年に性別適合手術を受け、メンズモデルへと転身したネイサン・ウェストリング。2013年にウィメンズモデルとしてデビューし、マークジェイコブスやヴェルサーチ、プラダ、シャネルなどに起用されるトップモデルとして活躍してきました。

CNN>のインタビューでは「これまでの人生は、仮面をかぶっている感じだった」と、手術による変化について次のようにコメント。

「仮面を外してみたら、やっと偽りの自分ではないと感じられた。誰かを演じているわけでもないし、他の誰かになろうとしているわけでもない。どっちつかずだとも思わない。若いうちにこの道を歩むことができて、本当に幸せです」

3

レイナ・ブルーム

2014年、トランスジェンダーをフィーチャーする雑誌<Candy magazine>の表紙を飾るとともに、自身もトランスジェンダーであることを明かしたレイナ・ブルーム。

2017年には、トランスジェンダーモデルとして初めてNYFWのランウェイを歩き、翌年には当時多様性に欠けていたヴィクトリアズ・シークレットに対し、Twitterでキャンペーンを行い、多くの賛同を得たことでも話題になりました。

そんなレイナは、<ESSENSE>のインタビューで次のように話しています。

「欲しいものや必要なもの、探しているものは、すべて自分の中にある。 世の中に無いものは、自分で創り出さないと。今の世の中は私たちにフィットしないから、私たちがフィットするような世界を作るの。それが私たちの責任であり、受け継がなくてはならないもの」

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4

チェラ・マン

自身の私生活を公開したYouTubeチャンネルに注目が集まり、トランスジェンダーで聴覚障害を持つモデルとして、初めて大手モデル事務所「IMG」と契約したチェラ・マン。

2019年にはDCドラマ『タイタンズ』シーズン2で、声を失ったスーパーヒーロー、ジェリコ役を演じました。

TeenVogue>のインタビューでは、モデルのキャリアについて「自分がモデルになるとは思ってもいなかった」とコメント。

「ペンシルベニアの田舎育ちで、自分が美しいと思ったことはなかったし、シスジェンダーの女の子だと思っていた」

「保守的な文化のせいで、本当の美しさに気付いたり、アイデンティティやジェンダーの違和感に向き合うことを難しくしていたんだと思う。真の美しさとは、自信と綺麗な心、そして強さによって定義されるもの」

5

テディ・クインリヴァン

2015年に、ルイ・ヴィトンのクリエイティブディレクターにスカウトされ、モデルのキャリアをスタートしたテディ・クインリヴァン。2019年には、トランスジェンダーを公表しているモデルとして初めて、シャネルのビューティキャンペーンに起用されました。

その時の心境を、Instagramで次のように記しています。

「トランスジェンダーであることを告白する前、私はシャネルのランウェイを二度歩きました。カミングアウトをすれば、私と働きたくないブランドが出てくると思ったし、シャネルももう起用してくれないと思っていたんです」

「それが、今の私はシャネル・ビューティの広告の顔となっています。私はシャネルが初めて起用した、トランスジェンダーを公表しているモデル。名誉あることだと感じているし、何よりコミュニティを代表できることを誇りに思います」

「生きていると、蹴り落とされ、唾を吐かれ、価値のない人間だと言われることがあります。あなたのするべきことは、そのようなときに立ち向かい、闘い続けるということ。諦めてしまうと、勝利の涙を経験することはできないから。こうして、私の夢を叶えてくれた人々に感謝します」

6

レイス・アシュリー

メンズファッションモデルとして活躍するレイス・アシュリー。自分のジェンダーについて認識したのは19歳のときで、YouTubeでトランスジェンダーの人の動画を見たことがきっかけだったそう。

大学卒業後はLGBTQセンターでソーシャルワーカーとして働いており、2014年に性別適合手術を受けたというレイス。翌年、友人らと撮影した写真がInstagramで大きな話題に

それ以来、カルバン・クラインやディーゼルのモデルを務めたり、『ル・ポールのドラァグ・レース』などの番組にも出演。一方で、激しいバッシングや差別も経験しているレイスは、多くのLGBTQ啓発キャンペーンもサポートしています。

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7

ケニー・イーサン・ジョーンズ

2018年、トランスジェンダー男性として初めて生理用品の広告塔となり、注目を集めたケニー・イーサン・ジョーンズ。プロモーション動画の中では、生理にまつわる自身の体験を語り、男女同権を訴えました。

「治療が完了するまでは、私も毎月生理があって、その恥ずかしさや困惑した気持ちと向き合わなければならなかった」

「私は歴史を作りたいと思う。生理についてオープンな会話ができるように人々を促したいし、一般の人々からの反応も聞いてみたい。もしあなたが否定的なコメントをしたり、トランスジェンダーがこの問題の当事者であると思わないのであれば、今の時代を生きる資格はないだろう」

8

ミミ・タオ

人気ファッションリアリティショー『プロジェクト・ランウェイ』に、番組初のトランスジェンダーモデルとして登場したミミ・タオ。タイ出身で、元僧侶というバックグラウンドを持つミミは、番組内で次のようにコメントしています。

「私はここに来るために、一生懸命働いてきました。特にトランスジェンダーの人たちは、他の人よりも頑張らないといけません。ここに来れて、本当にうれしいです」

「私はこの業界を変えたい。夢を持つトランスジェンダーの若い世代に、インスピレーションを与えたいんです。まずはドアをノックし続けることです。そうすれば、ドアを開けてもらえなくても、いつか打ち破ることができる日が来ます」

9

インディア・ムーア

ドラマ『POSE/ポーズ』への出演がきっかけで、ブレイクしたインディア・ムーア。80年代アメリカのLGBTQコミュニティを描き、テレビ史上初めて50名以上のLGBTQのキャラクターが出演した同作は公開後すぐ話題に。

Hollywood Reporter>のインタビューでは、「ドラマの影響で、有色人種のトランスジェンダーやクィアの人々の居場所を作れたと思う」と話しています。

2019年には<タイム>の「最も影響力のある100人」へ選出され、トランスジェンダーモデルとして初めて、アメリカ版『エル』の表紙に抜擢されました。インディアが主演し、東京で撮影が行われたドラマ『マジックアワー』も、まもなく公開されるそう!

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10

アイシス・キング

2008年、人気オーディション番組『アメリカズ・ネクスト・トップ・モデル』に、史上初のトランスジェンダーモデルとして出演したアイシス・キング。

当時、トランスジェンダーを公言する有名人がほとんどいなかった中でのテレビ露出は、大きな苦労を伴ったそう。一方で、アイシス自身のキャリアを切り開いただけでなく、トランスジェンダーの偏見や誤解を解くきっかけになったと言われています

2019年の<Deadline>のインタビューでは、「まだ黒人のトランスコミュニティに、それほどの変化を実感していない」と語りながらも、10年前に比べれば状況は良くなっているとコメント。

「私はいつも新しい道を切り開く必要があって、まだ時間はかかりそうだけど、この一瞬一瞬に感謝している。私がやるべきことはまだまだある気がするし、やりたいこともたくさんある。自信を持って、とにかく前向きな気持ちで、『ここが私の居場所だ』と言っていきたいの」

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LGBTQ+

「uncensored(無修正)」という見出しと共に、ローリングストーン誌の表紙を飾ったクリステン・スチュワート。ところが、その装いやポージングについて一部から批判が集まることに。寄せられたネガティブなコメントに対し、トークショーに登場したクリステンが語ったこととは――。

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