トランプ氏初公判、スーパーチューズデー前日に 選挙結果覆す画策巡る裁判

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
トランプ前大統領(左)とジャック・スミス特別検察官/Getty Images

トランプ前大統領(左)とジャック・スミス特別検察官/Getty Images

ワシントン(CNN) トランプ前米大統領が2020年大統領選の結果を覆そうとした画策を巡る刑事裁判で、首都ワシントンの連邦地裁は28日、トランプ氏の初公判を来年3月4日に設定した。トランプ氏が立候補する24年大統領選で共和党指名候補を選ぶ予備選や党員集会が集中する「スーパーチューズデー」の前日にあたる。

公判日程を巡っては検察、被告双方が激しく議論。タニヤ・チャトカン判事は日程を決めた上で「このスケジュールは暴徒の性急さで事件を進めるものではない」と述べた。

事件を捜査するジャック・スミス特別検察官は来年1月、トランプ氏側は2年以上遅い26年4月を公判の開始時期として提案していた。

チャトカン氏は来年1月では「被告側が公判の準備をするのに十分な猶予がない」とする一方、26年4月は「必要な期間をはるかに超えている」と判断した。

トランプ氏の選挙戦との関連では「公判の日程は被告の個人または職業上の義務によって決まるものではない」と述べた。ただ、トランプ氏が起訴されている他の3件の刑事事件の公判日程は考慮したとも付言した。

本件公判は、口止め料の隠ぺいのためビジネス記録の改ざんをしたとして州法違反に問われているニューヨーク州での公判日程と一部重なる。

トランプ氏の弁護士はチャトカン氏が示した日程を守るものの、「トランプ氏が効果的な弁護士の支援を受けるのを否定する」ものとの見解を示した。

この日の審理では裁判官が2度双方を制止するほど議論がヒートアップ。ある時点では、トランプ氏の弁護士が、検察が4カ月以内の公判開始を提案し「正義を実現する宣誓」に違反すると声を荒げた。

一方、検察はトランプ氏のSNS上の投稿などを理由に早急に公判に進む必要があると主張。トランプ氏がほぼ毎日本件に言及する投稿をして、「証人を公にけなし、裁判所や(陪審となる)市民の完全性を攻撃している」と訴えた。

チャトカン氏は、公判開始までのトランプ氏や弁護団のコメントを含め、陪審の選出対象となる人々に悪影響を与える動きには注意を払うと述べた。

「米大統領選2024」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]