ガンクビソウ(雁首草)(キク科ガンクビソウ属)
ガンクビソウ(雁首草)(キク科ガンクビソウ属)
自生環境
山地の林内
原産地
日本在来
特徴
- 山地の林内で、ややうす暗い場所に生える多年草です。同じ仲間のヤブタバコといっしょに生えていることもありますが、より自然度の高い場所を好む傾向にあります。
- 草丈は30センチメートルから100センチメートルほどで、茎は上部でよく枝分かれします。夏から秋にかけて、茎の先に直径6ミリメートルから8ミリメートルほどの丸い頭花(小さな花のあつまり)を1個つけます。茎は頭花の手前できゅっと曲がり、まるで煙管の雁首のようになります。頭花のすぐ下には2個から4個の小さな苞葉が、えりまき状につきます。
- 秋から冬にかけ、長さ3.5ミリメートルほどの細長いタネが丸く集まってつきます。このタネはべたべたの粘液に覆われており、洋服や動物の体にくっついてあちこちに運ばれていきます。
煙管の雁首に似ている?
煙管(きせる)はタバコを吸うために使われる道具で、日本では江戸時代に普及しました。煙管は長い柄(羅宇)の先に、煙草の葉を乗せる「火皿」があり、羅宇と火皿をつなぐ部分が「雁首」です。ガンクビソウは茎の先に1個の頭花がつきますが、花の手前できゅっと茎が曲がり、横から見るとまるで雁首のように見えます。冬、葉が落ちた後のタネつきの枯れ枝は、特に煙管に似ています。
市内の分布状況
市内の雑木林に自生しています。地図には比較的多い地域を示しました。
生育を脅かす要因
- 荒廃
- 開発
自生環境の山林は、ササの繁茂や不法投棄などで荒れている場所が多く見られます。また最近は山林の伐採が相次いでおり、現存する場所もいつ消滅するか分かりません。
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