経済学部

経済学部4年 大塚あみさんの論文および講演が「2023年ネットワークソフトウェア若手研究奨励賞」を受賞

経済学部 4年生の大塚あみさんが執筆した論文及び講演が、電子情報通信学会 ネットワークソフトウェア研究会において「2023年ネットワークソフトウェア若手研究奨励賞」を受賞しました。 今回の論文の内容は以下の通りです。

「Open AIの活用によるプログラミング学習の提案」
NWS-31-3、Jul. 2023.
大塚あみ、伊藤 篤(中央大学)、佐々木陽((株)GClue)

論文概要

前期に「入門ICT演習」を履修していた大塚さんは、本格的なプログラミング経験が無いにもかかわらず、ChatGPTを駆使して、30時間ほどの時間でPythonを使ったオセロゲームアプリを開発しました。その経緯をソフトウエア工学の観点から考察し、ChatGPTのプロンプト(AIに対する指示)が、ソフトウェア工学でいうところの上流工程(要求仕様)のドキュメント作成と等価であることを示すとともに、AIによるコーディングの自動化が進む世界を先取りし、上流工程を意識した今後のソフトウエア教育のありかたにAIを利用すべきという新しい主張を論文にまとめて学会で発表したところ、2023年ネットワークソフトウェア若手研究奨励賞の受賞に至りました。

https://www.ieice.org/cs/ns/nws/award/young_encouragement/

展開

この発表は学会で高く評価され、2024年1月の電子情報通信学会情報ネットワーク研究会においては、その後の研究成果を招待講演として発表しました。

電子情報通信学会 研究会 開催プログラム

この発表では、初心者がプログラミングにAIを利用したときに、習熟するにつれてプロンプトの内容がどのように変化するのか、それに連れてプログラムの中身がどのように変化するのか、などの経験値の上昇に関する考察について述べています。

この発表では、初心者がプログラミングにAIを利用したときに、習熟するにつれてプロンプトの内容がどのように変化するのか、それに連れてプログラムの中身がどのように変化するのか、などの経験値の上昇に関する考察について述べています。

今後の予定

大塚さんが開発した教育手法は、「入門ICT演習」などの科目におけるICT教育、特にPythonプログラミング教育に活用が期待されます。(経済学部教授 伊藤篤)