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文音、父・長渕剛とコラボで親孝行 「私が映画に出て主題歌を歌ってもらうことが夢」

2020年8月1日 04時00分

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現在も英語のレッスンを重ね、将来のハリウッドデビューを目指す文音

現在も英語のレッスンを重ね、将来のハリウッドデビューを目指す文音

 女優の文音(32)の主演映画「いけいけ!バカオンナ!~我が道を行け~」(永田琴監督)が31日に公開初日を迎えた。コメディー初挑戦となる同作で、恋愛・仕事・友情などさまざまな問題を抱えるアラサー女子を熱演。実年齢にも近く将来を見つめ直すきっかけとなったという。ミュージシャンの長渕剛(63)を父、元女優の志穂美悦子さん(64)を母に持つ文音が両親への恩返しとして掲げた壮大な目標とは? 単独インタビューで話を聞いた。(江川悠)
 文音は1988年3月17日に長渕家の長女として生まれた。約2カ月後、長渕がリリースした楽曲「NEVER CHANGE」は、妻・悦子さんの出産に立ち会った際の情景を描いている。それから32年―。娘は母が自分を出産した当時の年齢と同じになった。
 「母とはプライベートでも恋愛の話ができるようになりましたし、友達みたいな感覚で話せたりするので、話す内容も20代のころと変わってきました」
 今回、実年齢に近いアラサー女子を演じたが、自身の周囲も続々と結婚し家庭を持つようになった。そして、新型コロナウイルス感染拡大によるステイホーム期間中、会いたい人にも会えない歯がゆさや孤独を感じ、心境に変化が現れた。
 「親の命も永遠ではないので大切にしなきゃって。あと、今まで結婚願望は全くなかったんですが、やっぱり結婚はしたほうがいいなと。(お相手は)まずはお父さんの壁を突破しないといけないとか、よく言われますけどね」
 その父は、2008年の女優デビュー当時は反対していた。
 「演技に関して『よかった』と言ってもらえないですね。今回も初のコメディーに挑戦した努力は認めてくれましたが『まだまだ課題はあるな』と。あの人を追い越すのは一生かかっても無理なので、ずっと追い続けたい背中ではありますが、映画に出た本数は超えたので、そこは私のほうが芸歴は上です!(笑)」
 高校時代は東京都内のインターナショナルスクールに通い、デビュー後の12年から2年弱、演劇を学ぶために米ニューヨークに留学。現在も週に1回、英語のレッスンに通っている。
 「海外のオーディションに呼んでいただいていて、まだ受かっていませんが、受け続ける意識はしています。ハリウッド女優になりたいわけじゃないですけど、いつかハリウッドの作品に出られたらいいなと思います」
 留学中の経験やオーディションで痛感したのは、アジア人はアクションが必須だということ。ならば、心強い先輩がすぐ近くにいる。かつてアクション女優として鳴らした母・悦子さんだ。
 「帰国して初めての仕事がTBSの連ドラ『SAKURA~事件を聞く女~』だったんですけど、アクションの役だったので母にマンツーマンで教えてもらいました。例えば、後ろ回し蹴りからの上段回し蹴りとかがあって、型を一つずつ分解してやっていこうというのがお母さんの教え方です。マジ、後ろ回しとかめちゃくちゃ脚上がりますから! 今でも三点倒立を30秒ぐらいできる。めちゃくちゃパワフルです」
 母直伝のアクションでいつかは世界を舞台に―。そして、もう一つ成し遂げたいことがある。
 「うちのお父さんが死ぬまでには、私が映画に出てその主題歌を歌ってもらうことがひとつの夢だったりします。私もレベルアップしなきゃいけないし、主題歌に負けないくらいの存在感を持たなきゃいけないですけど」
 両親との最強コラボを実現させることが、最高の親孝行になる。その日に向け、父譲りのストイックさで文音は日々爪を研いでいる。

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