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浜松で感染拡大 濃厚接触250人検査中

2020年7月26日 05時00分 (7月26日 05時03分更新)
 浜松市は二十五日、新たに三十人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。全員が無症状か軽症で、クラスター(感染者集団)が発生した中区のラウンジ「ブリリア」とマジックバー「手品家 浜松店」の利用客や店員ら。県内の一日の新規感染者数としては四月八日発表の九人を上回って過去最多となり、県内の感染確認は延べ百六十一人となった。 (角野峻也)
 浜松市内の感染確認は五日連続で、累計は二倍以上増え、五十二人になった。
 市によると、百六人を検査して陽性が判明した三十人は十〜五十代の男性十八人、女性十二人。ブリリア関連は二十九人で、内訳は利用客や取引先など十六人、店員十人、同居者の中学生一人、知人・友人二人。手品家関連は客一人。市は三十人の行動履歴調査を終えるまで、一人一人の居住地や性別、年代を公表しないとした。
 市は、二十一日に感染を公表した東区の三十代男性会社員が十日に手品家を、十四日にブリリアを訪れていたと明らかにした。市は「両店に共通する人は他に確認されていない」と指摘し「感染源は依然不明」としている。
 市によると、同居者の中学生一人は無症状で、陽性判明の二日前までに中学校へは登校していない。市教委は「濃厚接触者はいないため、臨時休校の措置は取らない」と説明。学校が再開する二十七日までに校内の消毒を終えるとした。
 新たに陽性が判明した三十人のうち十二人が入院。八人を軽症患者用に県が借り上げた静岡市葵区のホテルへ移送した。残る十人は自宅待機とし、二十六日までにホテルなどに移ってもらう予定。
 両店の濃厚接触者は約三百五十人に上り、約二百五十人の検査結果は今後発表される。鈴木達夫・医療担当部長は二十五日、市役所で会見し「(三十人の新規感染は)想定を超えていた。市中感染が広がっている可能性は否定できない」と述べた。
 ブリリア関連の感染者は計三十六人、手品家関連は計七人(ともに両店を訪れた三十代男性を含む)となった。
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