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大相撲7月場所、1日2500人の有観客で開催決定…1月の初場所以来6カ月ぶり

2020年7月13日 22時17分

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満員となった令和となって最初の大相撲夏場所=2019年5月12日、両国国技館で

満員となった令和となって最初の大相撲夏場所=2019年5月12日、両国国技館で

 日本相撲協会は13日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、大相撲7月場所(中日新聞社共催)を1日あたり約2500人の観客を入れて開催すると発表した。当初は無観客で開催する方針だった。新型コロナウイルスの感染拡大で3月の春場所は史上初めて無観客で行われ、5月場所は中止。本場所開催は4カ月ぶり、有観客での開催は1月の初場所以来、6カ月ぶりとなる。
 お客さんが目の前にいる。拍手もある。無観客だった春場所のことを思えば、力士はどれだけ力をもらえるか。6カ月ぶりとなる有観客開催で、大相撲が新たな一歩を踏み出す。
 多くの制限はある。観客は声援を自粛。4人用のマス席を1人で利用し、いす席は3席を空ける。接触を伴うファンサービスや密になる関連イベントは中止になった。
 八角理事長(元横綱北勝海)は「お客さまと関係者の健康と安全を確保する必要がありますので、収容人員(約11000人)の4分の1にあたる約2500人を限度としました」とプロ野球とJリーグを参考にしながらも、独自の判断をくだした。チケットは14日から先行受け付けが開始される。
 迎え入れる側の力士は、場所中も徹底した予防に努める。支度部屋ではマスク着用と厳格なルールを定めた。支度部屋は関取衆ら力士が準備運動を行う場にもかかわらず、マスク着用のまま準備運動をすることが義務付けられた。マスクを外せるのは、取組に向かうため支度部屋を出たときだけ。取組を終えて支度部屋へ入る前には、新しいマスクを着用することも決められた。
 芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「力士は苦しいと思うけれど、マスクを外すことで濃厚接触者扱いになってしまうというところが、非常に力士にとっても過酷なことじゃないかと思うが、これをなくしてはなかなか開催は難しい。支度部屋から花道に出るところで使っているマスクをいったん捨てて、相撲を終えて花道を引き揚げてきたらまた新しいマスクにすぐ取り換える、こうしたスタンスが大きな感染予防につながると、先生方からご指導いただいた」と説明した。
 支度部屋も幕内と十両を分ける。十両は相撲教習所を使用。支度部屋の中もアクリル板で各関取の間を仕切る。握手やサインは禁止。協会とファンが団結して、厳戒態勢の場所を盛り上げていくことになる。
 また、11月に福岡国際センターで開催される予定だった九州場所を、日程を変えず東京・両国国技館での開催を目指すことも決めた。また、その後の冬巡業も中止する。八角理事長は「九州への移動や長期滞在によるリスクを避けるためだ」と説明した。
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