巨人・大勢、完全復活へ大きな一歩 オープン戦初登板に阿部監督「今日は投げられたことが一番良かった」
2024年3月23日 18時59分
◇23日 オープン戦 巨人1―1楽天(東京ドーム)
完全復活へ、大きな一歩だ。右ふくらはぎ痛で調整が遅れていた巨人・大勢投手(24)が、オープン戦初登板。1イニング1失点だったが、直球は最速157キロと状態の良さを見せた。阿部慎之助監督は「今日は投げられたことが一番良かった」とまずは胸をなで下ろし、24日の楽天戦でも登板させた上で、結果を踏まえて開幕から守護神として起用するかを判断するとした。
「ピッチャー バルドナードに代わりまして 大勢」。9回、待ちに待ったアナウンスが東京ドームに流れると、G党から割れんばかりの拍手と「大勢」コールが湧き起こった。巨人のリードは1点。守護神の復帰登板として、またとないシチュエーションだ。
慣れ親しんだ本拠地のマウンドに戻ってきた背番号15は、先頭の小郷を156キロ直球、次の伊藤裕を157キロ直球でともに空振り三振と圧巻の投球を展開。だが後続に二塁打と四球でピンチを招くと、島内に初球の落ちきらないフォークを捉えられて同点とされた。それでも続く黒川を154キロ直球で遊飛に仕留め、逆転を許さなかったのは守護神の意地だ。
大勢は25球の1軍復帰戦を振り返り「真っすぐとスライダーは良かった」と収穫を挙げ、連投テストとなる翌日の試合での快投を期した。「自分のポジションをつかむために、いいアピールをしたい」。守護神の座は誰にも渡さない。
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