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ジャージー牛から「飛騨牛」産まれた! 飛騨の牧場が受精卵移植に成功

2024年3月23日 05時05分 (3月23日 05時05分更新)
 岐阜県飛騨市の牧場が、濃厚な味わいの乳を出すジャージー牛に和牛の受精卵を移植し、今月、子牛を産ませることに初めて成功した。子牛は飼育の条件などを満たせば、飛騨牛として出荷される。出産を続けて安定的に生乳を確保しつつ、人気の飛騨牛の生産に貢献することも狙う。

ジャージー牛のセブン(上)が出産した和牛の子牛=12日、岐阜県飛騨市の奥飛騨山之村牧場で(同牧場提供)

 出産に成功したのは、同市神岡町の観光牧場「奥飛騨山之村牧場」。標高約千メートルに位置する同牧場では、8頭の雌のジャージー牛を飼育する。乳量を増やすには毎年出産するのが望ましいが、牛の数が増えすぎると飼育できなくなる。特にジャージー牛を飼う農家は国内で少なく、子牛の販売も難しい悩みがあった。
 肉用牛を出産しつつ、乳も確保できるよう、同牧場は以前から和牛の精子をジャージー牛に種付けし、交雑種を出産させてきた。しかし一般的な乳牛のホルスタイン牛に比べて体が小さいため、子牛も、肉用牛としては大きく育たなかった。そこで、和牛の受精卵移植を発案した。

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