本文へ移動

ダルビッシュ有、大谷翔平に「打たれた後、ちょっとニコっとしてしまって」4度目の開幕マウンド1失点の粘投

2024年3月20日 23時30分

このエントリーをはてなブックマークに追加
◇20日 大リーグ パドレス2―5ドジャース(韓国・高尺スカイドーム)
 パドレスのダルビッシュ有が自身4度目の開幕投手として先発し、3イニング2/3を1失点(自責点0)、3奪三振、3四球で降板した。

ドジャース・大谷が右前打を放つ。投手ダルビッシュ=ソウルで


 マウンドで吠えた。3回。大谷に安打を許した後、連続四球で2死満塁のピンチを迎えた。打席は強打のマンシー。フルカウントからの7球目、渾身の93・7マイル(約151キロ)のツーシームで空を切らせた。「あまり状態は絶好調ではなかったが、粘りながら試合はつくれた」と振り返った。
 ダルビッシュにとって宿敵ドジャースは最も意識する相手だ。その中心に大谷翔平が入った。「今回は敵として戦う。私情は入れない」。大谷との人生初対決を前にこう決意を示した。
 1回、大谷との人生初対決。その初球は95・7マイル(約154キロ)のインハイ。気持ちのこもった球で大谷をのけぞらせた。最後はスプリットで引っ掛けさせて遊ゴロに仕留めた。3回2死走者なしの2打席目も内角をえぐった。最後の球は甘くなって右前に運ばれた。
 ダルビッシュは至高の瞬間をこう振り返った。
 「安打を打たれた後、自分でちょっとニコっとしてしまって何だかんだ情は入っていたのかなと思った」。大谷が日本ハム時代は一緒にトレーニングも行った。昨年は、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でともに世界一を勝ち取った。大谷にとっては、ドジャース移籍後初安打。ダルビッシュの優しさがマウンドで出た。
 「特別」という韓国の地で日本選手最多の4度目の開幕投手を務めた。球数がかさみ、4回途中でマウンドを降りたが、失策絡みの1失点のみ。ベンチに戻る時、ベテラン右腕にはファンから温かい拍手が注がれた。「貴重な経験。すごく楽しかった」。ダルビッシュのプロ20年目が幕を開けた。

関連キーワード

おすすめ情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ