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性加害疑惑めぐり映画館「ユーロスペース」、上映中止を発表 坂口拓の主演『1%er ワンパーセンター』

2024年3月2日 21時59分

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 東京都渋谷区の映画館「ユーロスペース」は2日、23日からの公開を予定していた坂口拓(48)の主演映画『1%er ワンパーセンター』の上映を中止することを発表した。

ユーロスペース


 同館の公式X(旧ツイッター)は2日夜に声明を掲載。同作の「上映決定に関わりのないスタッフ」有志からの報告として、「当該作品の主演・坂口拓氏には園子温監督の性加害に加担した疑惑が報じられており、本人は無実を主張しているものの、未だ問題に決着がついていません。被害に遭った方々への二次加害などを考慮すると、お客様に説明がないままの上映は妥当でなく、スタッフからも延期または中止を求めております」とした。さらに、約1時間後に北條誠人支配人の名義で同じXに「『1%er』の上映を中止します。詳細は後日、お伝えします」とだけ投稿した。
 この問題は2年前に園子温監督(62)の性加害が週刊誌に報じられた際の記事に「俳優T」なる人物が登場。坂口は自身のYouTubeチャンネルで、「そのTという人物は私、坂口拓です」と名乗り出た上で、「10年前のこととはいえ不快な思いをさせた方がいるのであれば、この場を借りて謝罪したいと思います。大変、申し訳ございませんでした」と謝罪していた。
 「1%er ワンパーセンター」の公式Xは2日夜、プロデューサー名義で「本作主演俳優は性加害者ではないと結論づけ、その経緯や内容に関しても、劇場に報告させていただきました」とSNS上の声に反論。「近日中に弊社所属俳優への疑惑が週刊誌に掲載されてからの度重なる劇場公開の中止と延期の経緯、および開示できる限りの調査内容など、今回の一連の経緯などもお伝えできればと考えております」「関係する各所皆様、劇場の皆様への憶測での発言、性被害者およびその支援者の皆様への誹謗中傷はいかなる形でもお控えいただきたくお願い申し上げます」などという文面を投稿した。
 同作の上映決定については、「カメラを止めるな!」で知られる上田慎一郎監督(39)が2日午前に自身のXで「ユーロスペースには監督作の上映等でとてもお世話になってきたし、多様な素晴らしい映画に出会わせてくれた。でも性加害に加担した疑いがある方の主演作を説明のないまま上映に踏み切るのはどう考えても見過ごせない」と意見を表明していた。

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