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支配下残り5枠…中日で白熱する“200番台の男たち”による椅子取りゲーム 確実視の2人をロドリゲスらが追う

2024年2月18日 11時01分

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◇渋谷真コラム「龍の背に乗って・キャンプ編」
 200番台の男たちによる椅子取りゲームが白熱してきた。中日で背番号200番台をつけている育成選手は20人いる。現時点での支配下登録選手は65人。つまり、椅子の数は最大でも「5」ということになる。もちろん、7月末まで交換トレードや新外国人の獲得は可能だが、この20人から支配下登録するというのが現実的な補強プランといえる。
 確実視されているのは2022年9月に右肘靱帯(じんたい)の再建手術を受けた岩崎と、阪神を戦力外となり獲得した板山だ。岩崎はこの日、術後初めてのシート打撃(2軍)に登板。リハビリは最終段階に入っており、1軍に上がれば勝利の方程式に入るだけの球を投げている。板山は内外野を守れて、パンチ力もある。すでに北谷組に昇格しており、この日のDeNAとの練習試合でも途中から出場した。

練習試合で2本の二塁打を放った中日育成のロドリゲス


 2人を追うのが、2本の二塁打を放ったキューバ出身のロドリゲス、俊足に注目が集まっている育成ドラフト3位の尾田(BCリーグ栃木)、右大腿(だいたい)骨骨折から再起を期す岡田。さらに育成投手では唯一、北谷キャンプに抜てきされている松木平、2年目左腕の森山も昇格と復帰をねらっている。ここに挙げただけですでに枠を超える7人。レベルは高いだけに、非常に悩ましいところだ。
 「補充、補強の手段として、もちろん考えていきますが、枠には限りがある。しっかりと話し合って、有効に使っていきたいと思っています」
 加藤球団本部長が言いたいのは、一度埋めた枠をシーズン中に減らすのは難しいということだ。求められるのは即断より慎重。2軍戦には支配下と育成選手が混在するが、そこで成長を見せ、活躍すれば支配下を勝ち取れるわけではない。条件は代走にしろ、リリーフにしろ、1軍レベルであること。開幕前、あるいは7月下旬。それぞれのタイミングを待って、適切に「5枠」を使うことになりそうだ。

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