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沢尻エリカ、3年半ぶり仕事復帰 舞台『欲望という名の電車』で女優生命をかけて「難役」熱演する

2023年11月2日 04時00分

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 女優沢尻エリカ(37)が、舞台「欲望という名の電車」(鄭義信さん演出)に主演し、舞台に初挑戦する。2019年11月に麻薬取締法違反の容疑で逮捕され、20年2月に有罪判決が確定し芸能活動を休止。執行猶予が明けて、同舞台で約3年半ぶりに仕事復帰となる。劇作家テネシー・ウィリアムズの最高傑作で”お騒がせ女優”沢尻が、女優として完全復帰をかけて挑む舞台初主演作に注目が集まりそうだ。来年2月10~18日は東京・新国立劇場中劇場、来年2月22~25日は大阪・森ノ宮ピロティホールで上演される。

舞台「欲望という名の電車」に主演する沢尻エリカ

 作品は、1947年にブロードウェーで初演され、ピューリッツァ賞を含むブロードウェー3大賞を同時受賞。51年にヴィヴィアン・リーとマーロン・ブランドで映画化されアカデミー賞を受賞し、映画史に残る名作となっている。今回の舞台は、伊藤英明(48)、清水葉月(33)、高橋努(45)らが出演する。
 沢尻演じるブランチ・デュボアは、妹ステラ(清水)を訪ね、実家の大農園を失ったことを告げる。ブランチはステラの夫スタンリー(伊藤)と反発し合い、スタンリーの友人ハロルド(高橋)との出会いに最後の幸福をつかもうとする。愛は非情な終わりを迎え、ブランチの精神は壊れていくストーリーだ。
 演出の鄭さんは「高慢な中に孤独の影を感じさせる沢尻エリカさんと、柔らかな心を硬い肉体で包み隠そうとしているかのような伊藤英明さんをはじめとする、心強い俳優たちと、深い密林をかき分けるかのように、テネシー・ウィリアムズの台詞と格闘しようと思う」と沢尻らに大きな期待を寄せている。

舞台「欲望という名の電車」のメインビジュアル

 沢尻といえば、2007年9月に主演映画「クローズド・ノート」の舞台あいさつで不機嫌そうに「別に…」などの発言で世間から猛バッシングを浴び、09年1月にクリエーターの高城剛さん(59)と結婚するも13年に離婚。19年にNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の帰蝶役で出演予定だったが、薬物事件で降板するなど波瀾(はらん)万丈の女優人生。作品への出演は19年9月公開の映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」以来、約4年ぶり。主演作品は18年6月公開の映画「猫は抱くもの」以来、約5年ぶり。
 沢尻と伊藤は今回初共演となる。ブランチ役はこれまで、杉村春子さん、岸田今日子さん、大竹しのぶ(66)ら数々の大女優が演じてきた難役で、それだけに女優生命をかけた沢尻の熱演が話題を呼びそうだ。
     ◇     ◇
 沢尻が活動を休止していた約3年半の様子について、関係者は「沢尻さん本人も猛省をし、この約3年半の休業は、自分自身としっかり向き合って静かに過ごしていたようです。自身の今後の進むべき道を事務所関係者と共に考えて今回舞台での俳優業を再開することにしたと聞いてます」と説明している。
 また、復帰が決まってからの様子については「復帰の舞台に向けて、積極的に様々な準備に取り組んでいるようです」とし、「今回の作品のビジュアル撮影現場ではブランクを感じさせない沢尻エリカのオーラと存在感だったと聞いています」と明かした。
 ♥沢尻エリカ(さわじり・えりか) 1986年4月8日生まれ、東京都出身。97年、小学6年生の時に芸能界デビューし、初仕事は少女漫画誌「りぼん」の懸賞ページのモデル。2003年にTBS系「ホットマン」でドラマ初出演、04年に「問題のない私たち」で映画初出演。主な出演作は、映画は「パッチギ!」「手紙」「ヘルタースケルター」など、ドラマはフジテレビ系「1リットルの涙」、TBS系「タイヨウのうた」「悪女について」、テレビ朝日系「白い巨塔」など。06年、シングル「タイヨウのうた」で歌手デビュー。

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