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文化功労者に選ばれた北大路欣也、今年傘寿を迎えるも「許していただけるなら(ずっと)働きたい」

2023年10月21日 05時00分

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 文化功労者に選ばれた俳優北大路欣也(80)が20日、東京都内の所属事務所で本紙などの取材に応じた。「本当にたくさんの仕事を今までさせていただいて、その1作、1作に協力をしてくれたスタッフの方々の思いや姿が、パーッとよみがえってきた。皆さんに支えられて今日があるのだなと思った。あらためてお世話になったスタッフの方々に、本当に感謝の気持ちで今はいっぱいです」と感激と感謝を口にした。

文化功労者に選ばれ、感想を話す北大路欣也

 戦前・戦後の映画スター、市川右太衛門さんの次男として京都で生まれ、勝海舟の父の生涯を描いた映画「父子鷹」(1956年公開)で父が演じた主役・勝小吉の子を演じてデビューした。
 「仁義なき戦い・広島死闘篇」「八甲田山」などの映画、NHK大河「竜馬がゆく」、テレビ朝日系「子連れ狼」、TBS系「華麗なる一族」「半沢直樹」などのテレビドラマのほか、舞台、近年は「ソフトバンク」のCMで〝犬のおとうさん〟の声を担当して話題を集めた。時代劇、現代劇を問わず幅広い役柄を演じ続け、70年近く第一線で活躍し続けた。
 親子2代で受章した紫綬褒章(2007年)や、旭日小綬章(15年)に続く栄誉だが「先人の方々の背中に憧れて、前進していく時期があった。功労者に選ばれて僕はラッキーだと思うが、先人の皆さんはすごい功労されている」と偉大な先輩たちをたたえながら、今年は傘寿を迎え「許していただけるなら(ずっと)働きたい」と生涯現役を誓った。

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